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『Labyrinth』後記

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2019年5月11-12日のSHALADINA Bellydance Company公演『Labyrinth』について、終演後に綴った記録
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2019年5月の記事一覧

火の鳥-『Labyrinth』後記

火の鳥-『Labyrinth』後記

クライマックスは、伊集院さんがこの公演に書き下ろされた新曲。

この曲の一部でいただいたソロシーンに、どれだけのエネルギーを注ぎ込めるか…。

本番前日も、曲のパワーに気圧される自分に、もどかしさでいっぱいでした。

当日の朝、起きた時に嫌な汗をかいていました。そして喉も痛くて鼻水もとまらない。大丈夫かな、と思いながら会場へ。

諸々の準備、照明合わせ、ゲネプロ…。

そして、本番。

あ、ここが

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邂逅-『Labyrinth』後記

邂逅-『Labyrinth』後記

ガンジス川の女神-。

インドに縁の深いダンサーYasmineさんと過ごしているときは、そんなイメージが浮かんでました。

初回のリハーサルから、何年も一緒に踊ってるかのような不思議な感覚があったけれど、それぞれの中にいる女神たちの邂逅だったのかなぁ。

そういえば、言葉よりも踊りでずっと会話していた感じがします。言葉を発する気力が残ってなかったのもあるけど、身体での会話の方が伝わるものが大きいか

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Zombie-『Labyrinth』後記

Zombie-『Labyrinth』後記

なぜ戦うのか、なぜ人の命を奪うのか-。

公演の大きなテーマに「戦争」がありました。

強烈なメッセージと重厚なサウンドに心が揺さぶられる楽曲「Zombie / Bad Wolves」。

初めて聴いた時の衝撃は今も損なわれず、何度聴いても胸がしめつけられます。

楽曲にまつわる記事があったのでシェアします。

重厚に心震わすバッド・ウルブズ「Zombie」、クランベリーズ ドロレスの魂継ぐ

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月夜-『Labyrinth』後記

月夜-『Labyrinth』後記

シタールは天上の音色、呼応するフラメンコギターは大地の音色。

2つの音色の合間、月明かりのもとに舞う踊り子たちは、お伽話のようでリアルライフ。

何で踊ってるんだろう、と何度も自問自答しながら、ここに立っています。

今回、ファンベールを初めて扱いました。ベリーダンスの小道具として時々使われるもので、風を孕むととても華やか。

特に必要なのは背中から肘にかけての筋肉。

小道具の難しいところは、

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着陸-『Labyrinth』後記

着陸-『Labyrinth』後記

「一公演で一つの人生を生きる」と言うSHALA先生のもと、共に踊る私たちもこの公演で一つの人生を生き切りました。

カンパニー公演『Labyrinth』は、2018年秋のSHALA先生ソロ公演『Noches Noches』から繋がる次の人生のストーリーです。

舞台上のストーリーは、見てくださった方々に委ねるとして、そこに至る自身のあれこれを、アナザーストーリーとして書こうと思います。

私たちカ

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