物足りない

 調子がいい、以前に比べて学習がうまくなってきたというか、修士時代に比べて仕事が楽なせいで生活に余裕がある。なんであんなに追い込まれていたのか。精神も生活もなにもかも楽なところがなかったのを記憶している。だが、楽しかったのだ。

 今は自分でお金を得て自活できている。かつてはバイトで生活費を稼ぎながら研究をしていた。思えば休む暇もなかった。今は二日に一本は論文を読み、数学の教科書を読み、詩を読み、スペイン語の勉強をして、料理をたしなみ、居合とピアノを練習して、時々顔見知りと会話する。そんな生活だ。仕事をさぼっているわけではないが、修士のころより楽なものだ。

 だけれども、物足りないものは物足りない。正直人と会話するのもだるい。顔見知りと紳士的に話をするのはいいが面倒な限り。まあ叱られるという程度なのでまだいいし、飲み会がないのもうれしい。今の職場には満足してもいる。だがもう少し負荷をかけないとだらだらとしてしまうなと感じる。何か他の場に自分を表現する場を作ろう。以上

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