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マニピュレーター 機材 システム解説 (2018夏版)

2018年8月末に函館にて開催された「GLAY ✕ HOKKAIDO 150 GLORIOUS MILLION DOLLAR NIGHT Vol.3」にて使用したシーケンスシステムについての解説です。MADIを中心にしたシステムを構築してから2年程経ちますが、大きなトラブル等あまり無く安定してきましたので簡単に書いてみようと思います。

ラックにマウントしている機材の説明です。

上から順に、
[MOTU M64](2台)
DP9用のオーディオインターフェイスです。
[RME MADIface XT]
メイン/サブの回線セレクト/マージ、自分用のモニターミックス等を作る[Totalmix FX]と、録音等を行うための[Studio One]用のオーディオインターフェイスです。
[Ferrofish A32]
PAとの回線をやりとりするためのADDAコンバーターです。
[MacBook Pro 13R]
RME MADIface XTが接続されたコンピューターです。[RME ARC USB]も接続されています。
[コンテナボックス]
ラックのサイズにピッタリと入ったコンテナボックスです。普通に売っているドローワーではkeyboard等長い物が入らなく不便なのですが、これは奥行きがラックギリギリのサイズまであるので余裕で入ります。すごく便利です。
[VoltAmpere GPC-TQ]
電気を綺麗にするやつです。導入以降様々な電源状況の会場で使用してきましたが、電源系のノイズに悩まされた事は一度も無いです。
[CyberPower OL1500RT JP]
常時インバータ給電方式のUPSです。
[tidbit 3KVA]
オリジナルのスライダックです。市販の3KVAスライダックをケースに入れて、メーター等取り付けています。

次にシステム図です。

iMac21.5/MacBookPro15にそれぞれUSB2接続された[MOTU M64]から、MacBookPro13RにUSB3接続された[RME MADIface XT]にMADIで相互接続。
また、メインのM64からサブのM64にもMADIを接続し、同期するためのLTCを送っています。
[RME MADIface XT]から[Ferrofish A32]にMADIで相互接続し、ADDAコンバートしてアナログ信号でPAと回線のやり取りをしています。

◆DAW
[MOTU DP9]

ライブで使用しているメインのDAWです。複数のソングデータが1つのファイルで管理できるChunk機能はまさしくライブでのオペレート向きです。最近の新しいDAWとは違い軽快さには若干かけますが、ライブで使うとなるとはやりDPが一番好きです。
[Avid ProTools2018]
レコーディングのデータをDP9用にWAVEステムデータにするために使っています。96kHzでのデータが多いのですが、容量が大きくなってしまうので48kHzにコンバートして使っています。
また、曲を作ったりSE等の音源等を作る時にも使っています。
[PreSonus Studio One]
PAからもらっているミックスの回線等を録音するために使っています。大変動作が軽く他に影響を与えることが無いためこちらを選びました。
[Plugin]
DAW標準で付いているプラグイン以外に下記のものを使用しています。
・WAVES HORIZON / StudioClassicsCollection
・FabFilter Mastering bundle
・iZotope StutterEdit / Ozone8 Standard / RX7 Elements
・NI KOMPLETE11 ・reFX Nexus2 ・Vengeance Avenger
・OMNISPHERE2 ・EZdrummer ・Geist2 ・SampleTank3

◆WordClock
全ての機器を[MADIface XT]を中心にMADIで相互接続しており、MADIface XTのインターナルクロックをMADIでそれぞれ同期しています。
現状48kHzにしていますが、96kHzにて同システムを試用しても再生の安定性に全く問題がありませんでした。
ただ、データ容量が単純に2倍になるのでまだ様子見かなと思っています。

◆メインとサブ
自動では切り替え出来ないシステムとなっているので、Totalmix FXのSnapshot機能を使って切り替えています。ARC USBを使って手元ですぐに操作することが出来ます。

また、メインのM64からサブのM64へMADI接続しLTCを送って、JamSyncしています。
Ethernetはデータをコピーする時のみ使用しています。

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