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タイムコード同期のズレを調整する

MOTU M64をMADIで繋ぐことによって、メインシステムとバックアップシステムを同期しJamSyncして使っています。

どうも何やってもタイムコードが微妙にズレて、切り替えたときに一瞬ウッてなるのが気になってたので、出来るだけズレないように調整してみました。

間にMIF4を入れてみるとか、他の同期方法に変えるとか色々考えた結果・・・

送るタイムコードを元からズラしちゃえば良いんじゃね?!


という事に気づきました。


タイムコードを送出しているMOTUのプラグイン「SMPTE-Z」はオフセットの設定が出来るので、そこで微調整します。

「ホストオフセット使用」のチェックボックスを外すと、ポストオフセットが設定出来るようになります。事前に検証した結果、なぜかメインよりもバックアップの方が先のタイムを走っている事がわかっていました・・・(遅延補正とかの具合なのでしょうか)

なので、シーケンスのスタートタイムより1フレーム前に設定をしておきます。

これで、シーケンスのスタートタイムが「1:00:00:00」の時に「00:59:59:29」のタイムを送るという設定が出来ました。

では実際にどれくらいズレが解消されたか確認してみます。

遅れすぎて、もっとズレました・・・ (TへT)


ようは、タイムコードのズレが1フレーム以下だったってことです。


ってことで、以下の2つの案を考えました。

1:タイムコードをバウンスして再生するタイミングをズラす

2:SMPTE-ZをインサートしているトラックにDelayプラグイン等を入れてズラす

今回はなるべくシンプルにするために、タイムコードをプラグインで発生させるのでは無く、オーディオデータで用意し、再生するタイミングを調整してズラすことにします。

SMPTE-Zのタイムコードをバウンスしたトラックを、ズレている分だけズラします。全曲同じようにズラすのはめんどくさいので、ズラしたあと頭の空白分を含めてオーディオをマージして、予めズレているタイムコードトラックを作っておきます。

これで再度検証です。

完全に一致という訳にはいきませんでしたが、かなりズレが解消されました。実際に音で聞いてみても、ハッキリと差がわかります。

これで無駄な出費をせず、機材も増やさずに改善出来ました。多少のズレはもちろん色々な要因で出てくると思いますが、しばらくはコレで使ってみようと思います。

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