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YAMAHA TF-RACK レポート 前編

地元でお世話になっているワタナベ楽器さんのご紹介で、YAMAHA様からTF-RACKのデモ機をお借りすることが出来ました。既に様々な現場で導入されている機材ですので、マニピュレーター的な使い方を中心に検証させてもらいましたのでレポートします。

まず今回お借りしたのは、YAMAHA TF-RACKとDanteカードのNY64-Dです。TF-RACKには後付け出来るカードの差し込み口があり、そこにNY64-Dを差し込むことによってDanteが使用出来ます。

本体にもEthernet端子が付いてるのですが、これはDante用では無くコントロール用の端子となっています。PCやiPadでリモートコントロールするために、有線LANもしくはWiFiルーターを接続して使います。



ここで以前から01V96や02R96等使われている方に一つポイントです。TF-RACKにはUSB TypeB端子が付いてるので、もしかしたらリモートソフトもUSB経由で操作出来るのでは?という点。

01V96iではオーディオインターフェイスとMIDIインターフェイスが兼任出来るポートとして機能し、リモートソフト接続用にも使っていましたが、TF-RACKのUSB TypeB端子はオーディオインターフェイス機能のみに使用することが出来ます。

インプットは各チャンネルのダイレクトアウトが32ch分とメインミックスの2ch分併せて34ch、アウトプットは各チャンネルへの送り32ch分とST Input用の2ch分併せて34ch使用することが出来ます。


さて、リアパネルの話しが少し出ましたのでこのままリアパネルの端子を見ていこうと思います。

アナログのインプットが16ch、アナログのアウトプットがXLR8ch+TRS8ch合計16ch、ST INとしてRCAインプットが2ch、Ethernet端子、USBTypeB端子、FOOT SW端子、カードスロットが有ります。


そして、フロントパネル。

iPad接続用USB端子(オーディオ用)、USB TypeA端子(録音用でUSBメモリ等接続します)が有ります。

それでは中を見ていきます。
本体操作タッチパネル、PC用リモートソフト、iPad用リモートソフトは見た目や操作感が殆ど一緒です。ここではPC用リモートソフトのスクリーンショットでご紹介していきます。
(あまりに多機能なので全てご紹介することは出来ませんが、マニピュレーターのシステムを構築にあたり特に使用したポイントだけ書いていきます。)

めちゃくちゃ分かりやすい画面ですよね。デジ卓の知識があれば説明書無しでも殆ど触れると思います。

こちらのソフト、本体を接続しないでも使えるので、操作感を試すだけならソフトだけインストールすれば実感することが出来るかと思います。

今回はWiFI経由では無く、Ethernet端子からPCへLANケーブルを直接接続してリモートしてみたいと思います。

「CONNECT」の「OFFLINE」となっているボタンを押すと、下記のような画面が出てきます。

今回はUSB-Ethernetアダプターを使っているので、Network Interfaceがそのようになっています。
ここでWiFiが選択されている場合は、下記の項目から設定します。

CONNECT画面に「Yamaha TF」と出ていてIPアドレスが出ていれば、PCと本体がちゃんと接続されているという状況です。

最初のData Sync方法が2パターンあります。本体で設定した情報をPCに読み込むか、PCで設定した情報を本体に読み込むかです。こちらは最初の読み込みのみに影響するポイントで、一度ONLINEにすればONLINE中は常にPCと本体が同期しています。OFFLINEにしてしまうと再度出てきます。

ONLINEになりました。OFFLINEの時と画面が変わっていませんが、各所触ってみると本体と同期されているのが確認出来ます。


今回はここまで。
この後は実際にマニピュレーターのシステムとして構築し検証します。レポート後篇へ続きます。

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