SUF Ep.10”Prickly Pair(サボテンとスティーブン)”

Pearl
スティーブン
スペシャルデリバリーよ

Amethyst
土を持ってきてやったぞ

Steven
ありがと 入って

Amethyst
こんだけ育てるのに
どんだけ魔法の唾使ったんだよ

Steven
使ってないよ

Garnet
学校を去ってから
こんなことをしてたんだな

Steven
うん

学校での仕事も楽しかったけど
天職かは怪しかったし

それにはみ出しものたちの卒業は
すごく苦い思い出だった

Pearl
自分一人の時間を見つけるには
すごくいい方法だと思うわ


Steven
僕の時間?
一人なんかじゃないよ

このおしゃれさんの名前はコニー

この玉ねぎはオニオン


この子達とはいつもお話ししてる
これがセイディとバンドのみんな

デイジィ・クローバーとお尋ね者たち

この子はラース
君は地球に残るよね

みんなを置いて宇宙になんか行かないよね〜

Amethyst
あー スティーブン

Garnet
その趣味との向き合い方は
健康的とは言えないぞ

Steven
ちょっとふざけてるだけさ
それだけ

でもほんと
何もかもいい感じなんだ

Pearl
それならいいんだけど

Amethyst
植物たちと楽しめよ〜

Garnet
サボテンには目を光らせておけ

Steven
何してるんだろう僕

これが本当にやりたいこと?
園芸が?

みんなの反応もイマイチだ

銀河を救うよりもずっと地味だもんね

さ おうちだよ

あいた

はいどうぞ

これでよし

お昼にしようかな

またあとで見にくるね

嘘でしょ

サボテンに命を吹き込んじゃった

みんなこれ見てよ

Amethyst
唾は使わないんじゃなかったか

Steven
違うんだ

植え込むときに
偶然かかったみたいでさ


Amethyst
もっともらしい話だな

Garnet
そいつも元気になったようだ

Pearl
あなたと同じサバイバーね

Amethyst
あんたと同じ
ぼこぼこ頭じゃん

サボテンスティーブンって呼ぼうぜ

Steven
サボテンスティーブンね

自惚かもしれないけど
気に入ったよ

Pearl
この子 大丈夫?

Steven
多分陽の光が欲しいんだと思う

僕も日光浴しようかな


このビーチだけは変わらないね

他は何もかも変わっていっちゃう

冷静でいたいけど
何だか変な気持ちなんだ

皆は前に進んでて
僕もそうすべきなのに

学校の経営も辞めた
でも次に何をすればいいかわからないんだ

わかる?

学校はやめて正解だったと思う

生徒に物を教える権利なんて
僕にはない

ジェムズに任せた方がずっといいし

昔は役に立てたけど
もうジェムズに僕は必要ないんだ


ああ!
必要とされる必要なんてないのに!

スティーブン しっかりしろ

ごめんよ
愚痴ばかり吐いちゃって

帰ろう

Steven
おはようロナルド

おはようナネファ

特別なおはようを
サボテンスティーブンに

一晩でずいぶん成長したね

Cuctus
おはよう!

Steven
い 今しゃべった?

Cuctus
“わお“

“一晩でずいぶん成長したね“


Steven
成長しすぎだよ

Pearl
あら おはよう スティーブン

サボテンスティーブンも

Steven
やあ パール 見てよこれ

Cuctus
“やあ パール“


Amethyst
すっげえ可愛いな!

Garnet
おしゃべりだな

Pearl
私の名前を呼んだわ!

Steven
多分僕の真似をしてるんだ

Cuctus
“やあ パール”


“話を聞いてもらう必要なんてないよ”

“冷静でいたいけど
何だか変な気持ちなんだ“

Steven
オーっと!

Amethyst
そいつずいぶん自分に自信ないじゃん

Cuctus
“ごめんよ 愚痴ばかりで”

Steven
いた!

Cuctus
“スティーブン しっかりしろ”

Pearl
スティーブン 大丈夫?

Cuctus
“必要とされる必要なんてないのに”
“必要とされる必要なんてないのに!”


Steven
何なのさ

何であんなこと言ったわけ

Cuctus
“何であんなこと言ったわけ”

Steven
だって君なら話せると思ったから!

パールにどう思ってるかなんて言えない

きっと自分を責めて暴走する
後始末するのは僕だ

ガーネットの偉そうなアドバイスもごめんだ
また何も知らない扱いされたくない

アメジストの「もうアタイ大人です」って
態度もたくさんなんだよ!

Cuctus
“もうアタイ大人です”

Steven
そうだよ
いい子ぶるなって感じ

今までの絶対言わないでね

Cuctus
“君なら話せると思ったから”

“何であんなこと言ったわけ”

“なんで!?“

Steven
分かってるはずだろ

こんなの誰にも見せられない

Amethyst
何を見せられないって?

Steven
ナナナ何でも

Amethyst
大丈夫か スティーブン?

Steven
うん
何でそんなこと?

Amethyts
なんつーか学校やめてから
色々辛いことがあったみたいだし

様子が知りたくてさ


Steven
いや その 大丈夫だよ
ちょっと考え事があるだけで

全然大したことじゃないんだ

Amethyst
そっか でも助けがいる時は
いつでも知らせろな

Steven
うん 分かってる

『サボテンスティーブンはお休み中 訪問お断り』

Steven
ジェムズがみんな心配してる

げえ!
サボテンスティーブン

何だかめちゃくちゃだよ
一体どうしちゃったの

Cuctus
“一体どうしちゃったの”

Steven
どうしたもこうしたも
君が僕を馬鹿にしてるんだろ!

Cuctus
“バーカ!”

Steven
ちょっと黙ってくれない!?

Cuctus
“ちょっと黙ってくれない!?”

Steven
やめろお!!!


Pearl
スティーブン
晩御飯は食べる?

Steven
うん 今行くよ


Steven
サボテンスティーブン・・・?

ねえ サボテン君


Cuctus
“スティーブン”

Steven
サボテンスティーブン
家に戻るんだ

Cuctus
“家に戻るんだ”

Steven
な…ここが僕の家だ!

でてってよ!

やめて!

Cuctus
“出てってよ”

Steven
それ以上近寄るな!

Cuctus
“スティーブン!”


Steven
やめろ!

ごめん

Cuctus
“やめろ!”

“ここが僕の家だ”

Steven
暴走してる!

ジェムズが…


Cuctus
“もうジェムズに僕は必要ないんだ”


Steven
それは誰にも言っちゃダメなんだよ!

聞かれるわけには行かない


やあ みんな

何もかも完璧で普通なんだけど

そうだな特に理由はないけど
あと2.3時間出歩いてきてくれないかな

いい?じゃあね!


Pearl
スティーブン!助けるわ!

Cuctus
“パールにどう思ってるかなんて言えない”
“きっと自分を責める”

Pearl
はい?

Steven
何言ってるのかさっぱり

Cuctus
“出てってよ!”

Amethyst
すげえ

Cuctus
“もうジェムズに僕は必要ない”

“君なら話せると思った!“

Amethyst
黙りな!

Cuctus
“やめろ!”

Pearl
何でこんなに頑丈なの?

Garnet
サボテンは地球で最も弾力のある植物だ

Pearl
が が ガーネット…

Garnet
諦めろ! 勝ち目はないぞ

Cuctus
“ガーネットの偉そうなアドバイスもごめんだ”


Garnet
あー…

Amethyst
奇襲攻撃!


Cuctus
“アメジストの「もうアタイ大人です」って
態度もたくさんなんだよ!“

Amethyst
何でこう変に具体的なんだよ!


Steven
僕が言ったんだ

僕が言ったことを繰り返してる

僕を真似してるんだ

そうか

みんな下がってて
考えがある

サボテンスティーブン!
聞いて!

ごめんよ
君の扱いを間違えた

誰も傷つけるつもりはないんだよね

真似できるものが一つしかなかった

僕だよね

もっと愛と優しさを
与えるべきだったんだ

だから ハグしよう?


Cuctus
“ハグしよう”


Amethyst
みろ!

Cuctus
“ごめんね”

Steven
い いいんだ

さあ おっきいの ドームに戻ろう

Cuctus
いや

Steven
待って! どこに行くの! 行かないでよ!
ドームももっと快適にするから!


Amethyst
なあ

Pearl
何か話したいことがあるんじゃない…?

Steven
…もう十分言ったよ


[END]

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