心理系大学院に行くまでの勉強

妥当性とはデータの的確さである。信頼性と区別がつきにくいが、「信頼性は安定性、誤差の少なさ」であり的確かどうかを抜きにして、複数回測定して同じ結果が得られる。対して「妥当性は的確さであり、真実性」といってもいい。
妥当性は信頼性のように特定の指標があるわけではなく、様々な視点で妥当性が高いかを複合的に検証していく。その視点のうち代表的なものが以下である。

①内容的妥当性
測定概念に関わる領域を網羅出来ているか否かという視点で妥当性を検討する。

②基準関連妥当性
理論的に関連が予測される外的基準とどれだけ関連しているかという視点。同時的妥当性や併存的妥当性と呼ばれることもある。

③構成概念妥当性
測定しようとする構成概念が、実際にはどのくらい適切に測定されているかという視点で妥当性を検討。心理学は心という目に見えない存在を扱う学問であるため、この構成概念妥当性が最も重要といわれる。

妥当性について200字で。
妥当性とは測定目的としている心理学的特性をどのくらい的確に測定しているかを表す概念であり、データの安定性や誤差の少なさを知ろうとする信頼性とは区別されている。妥当性には複数の視点があり、代表的なものに、測定概念を網羅出来ているかを示す内容的妥当性、関連が予想される外的基準との関連を確認する基準関連妥当性、測定したい構成概念を適切に測定できているかを示す構成概念妥当性が挙げられる。

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