心理系大学院に行くまでの勉強

「自意識過剰」という言葉は一般的な用語で、自分が実際よりも過剰に周囲の注目を集めていると感じている傾向のことをいう。「自己意識特性」のことである。
アメリカの心理学者アランフェニングスタインはこの自己意志特性についてある実験を行った。
まず教師が生徒にテストを返却する際、「この中で1人だけ成績が悪かった生徒がいる」と告げる。そうすると50人いる生徒のうち10人以上が「自分だ」と感じていたことが判明した。50人のうちの1人なので実際は2%である。しかし実験では20%の人が「自分だ」と感じた。これを自己標的バイアスという。
人はどうしても自分を中心にものごとを解釈してしまう。しかし誰にでもその傾向はあるし、周囲は自分が思うほど自分に注目していない。
私達が身の回りの出来事を判断するとき冷静に判断しているつもりでもこうしたバイアスがかかっていることがある。自己を標準に物事を考えてしまう自己中心性バイアスをはじめ、いろいろな認知バイアスがある。

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