心理系大学院に行くまでの勉強

心理学は19世紀に誕生した
古代より心の仕組みの探求は行われてきたが、長い間心の働きを論じるのは哲学の領域だった。
心のはたらを科学的な方法で探究しようとする心理学ご誕生したのは19世紀のことだ。
誕生のきっかけの一つとなったのは、ライプツィヒ大学の解剖学教授だったエルンスト・ヴェーバーによる感覚の研究だ。ヴェーバーは刺激に関する感覚の変化を調べる実験を行っていた。実験によって感覚を数値化する研究は「精神物理学」と呼ばれる。これに影響を受けたのが同大学の哲学教授だったヴィルヘルム・ヴントだった。ヴントは意識や感情といった心の働きも、実験を使えば数値化でき、科学的に研究できるようになると考えた。
刺激などを適切にコントロールするためには実験室が必要である。そこでヴントは1879年、ライプツィヒ大学にはじめての「心理学実験室」を開いた。これが近代的な心理学の誕生とされている。

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