心理系大学院に行くまでの勉強

心の中に矛盾する考えが存在し、不快や緊張を覚えている状態を「認知的不協和」という。アメリカの社会心理学者レオンフェスティンガーが提唱しま。認知的不協和を解消するために人は考え方(認知)のほうを修正して心の均衡を図る。例えばダイエットをしたいのに甘いものを食べてしまう時「我慢をするとストレスで太るから」と自分の認識を変えることで行動や状況を正当化する。
1959年のフェスティンガーの行った実験でこんなものがある。参加者に退屈なさぎょをしてもらい「面白かった」と次の作業者に伝えるよう求めた。参加者の報酬は1ドルと20ドルの二つ。後日改めて感想を聞くと、1ドルの報酬の参加者の方が「面白かった」と伝えた人が多かった。実際には退屈な作業だったとしても「面白かった」と伝えた過去は修正できない。そのため自分の認知の方を修正して「面白かった」ことにした。しかし報酬が高いグループは認知的不協和はあまりおこらない。これは高い報酬をもらったことで「嘘をついたのはお金のためだった」とうそを正当化できているため、認知的不協和があまり生じなかったからだとされている。

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