心理系大学院に行くまでの勉強
まわりの意見に影響されて、周囲に合わせた行動をしてしまうことを「集団の圧力」(同調)という。
アメリカの心理学者ソロモンアッシュは同調が起きやすい条件を調べるために次のような実験を行った。まず、基準となる線を提示する。その後、基準となる線と同じ長さの線を含んだ長さの異なる3本の線を見せる。対象者にはこの3本の線の中から基準の線と同じ長さの線を答えさせる。対象が一人でこの問題に取り組んだ場合は正答率はほぼ100%だった。しかし複数のサクラに同じ誤った解答をさせてから対象者に解答を促すと、37%の人が複数回の実験の中で一度はサクラに同調して誤った解答をした。
他のメンバーから嫌われたくないという心理や、多数派の意見によって自分の意見を信じられなくなる心理が働くことで同調が生じるのではないかと考えられている。
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