心理系大学院に行くまでの勉強

好きな人に対して心臓がドキドキした経験は誰しもあると思う。感情(情動)と心拍数の上昇や手足の震えなど体の変化には深い関係がある。
しかし同じ心拍数の上昇でも抱く感情が違うこともある。どのような感情をもつかは生理的変化だけでなく周囲の状況もかかわってくる。アメリカの心理学者スタンレーシャクターはこれを「情動二要因論」と読んだ。
シャクターらは1962年にこのことを示す実験を行った。あらかじめ「興奮作用がある」と説明されて注射を打たれた人に、陽気な女性(サクラ)が話しかける。すると「興奮作用がある」と聞いていた人はドキドキした理由を注射のせいだと思い、知らなかった人は目の前の女性にドキドキしていると考えた。
興奮という現象は同じでも本人が興奮の理由をどこに見つけるかによって感情を種類や感じやすさが変わる。

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