心理系大学院に行くまでの勉強

パーソナリティの分析など研究手法の背景には「人のパーソナリティは一貫していて、時間が経っても人を取り巻く状況が変わっても変化することはない」という前提がある。これに対してアメリカの心理学者ウォルターミッシェルは1968年にパーソナリティは状況によって変わりうるもので一貫したパーソナリティというものは存在しないと主張した。この議論は「一貫性論争」とよばれ、現在もさまざまな見方がある。ただしパーソナリティの最も根本的な部分的はあくまでもビッグファイブの5つの特性で表すことが出来、状況によってかわることはないという考え方が有力である。
とくに臨床心理学の分野ではパーソナリティのせいで生きづらい思いをしている人に対してもパーソナリティを変えることよりも自分のパーソナリティを正しく捉えることで自分や社会とうまく折り合いをつけて生きていく方法を考える、というアプローチがとられている。

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