心理系大学院に行くまでの勉強

自分の人格を大切にする気持ちを「自尊心」という。人はこの自尊心を守るために無意識の行動をとることがある。たとえば試験の前日に遅くまでゲームをしてしまったり、いつもはやらない部屋の掃除をしてしまう、などである。こういった行為を「セルフハンディキャッピング」という。これは失敗して傷つくことを恐れ自尊心を守るために先に予防線を張っている。
こうした心理は誰もが持っている。自らにハンディキャップを課すことでたとえ失敗しても「自分の能力のせいではない」と言い訳することができる。逆に成功した場合は「ハンディキャップがあったにもかかわらず成功した」と自分を高めることができる。
セルフハンディキャッピングのこわいところは他人に対して単に嘘をついたり自分を思い込ませているわけではなく実際に本人がそういった行動を意識せずにとっているという点にある。失敗によって周囲からの評価が下がるという不安や恐れが失敗しやすくなる行動を現実として起こさせている。

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