【くすぐり小説⑦】サトシとロイBL②
ある晩、満天の星空の下で、サトシはロイを誘いました。「ロイ、今夜は特別な場所に行こう。君と話したいことがあるんだ。」
ロイは興味津々の表情でサトシを見つめました。「どんな場所?楽しみだね!」
二人は夜の海辺に到着し、波の音が静かに響いていました。サトシは心の中
で勇気を奮い立たせ、ロイに告白しようと口を開こうとしました。
「ね・・・ねぇ、、、ロ・・・ィ・・・?」
すると、その瞬間、ロイが流れ星を見つけました。
ロイの黒い肌に星の光が映えて、サトシは彼の美しさに見惚れました。ロイの髪が夜風になびき、星空の下で輝いていた姿に、サトシの心はときめきました。
サトシはロイを見つめながら、言葉を詰まらせました。その美しい光景に圧倒され、告白する勇気を持つことができませんでした。
ロイはサトシの様子に気づいて、横目で見つめ、心配そうな表情を浮かべました。
「大丈夫?何かあったの?」
サトシは微笑みながら頷きました。
「いや、何でもない。ただ、今の光景が美しくて、言葉が出てこなかっただけさ。」
「確かに・・・。こんな綺麗な景色、絶対カントー地方だと見れないもんね」
「え?」
その言葉にサトシは驚きました。
「ロイってカントー地方出身なの?」
「うん。そうだよ?なんで?」
「そうだったんだ!!俺もカントー地方出身だよ」
「え~そうなんだ。道理でサトシとは初めて会った気がしない感じがしてたよ。」
「・・・うん」
そして、ロイは続けた。
「・・・じゃあ、これからも会えるんだね。ずっと・・・」
サトシはその言葉に胸の鼓動が大きく高鳴りました。
これからもロイと一緒にいられる。
これほどカントー出身で良かったと思った事はありませんでした。
「そうだね」
サトシはそう呟き、流れ星を見つめながら、静かな時間を共有しました。
そして、ロイの美しさに引かれた自分の気持ちをいつか伝える日が来ることを心待ちにしていました。