コーチング学習記録:やりたい事のなかった私が、やりたい事だらけになった理由


2023年正月のことでした。毎年恒例の今年は何をやろうか?!を書き出そうとした途端に、思考停止した。

「あれ?!やりたい事がない!」

歳を重ねるに従って、やりたい事が減っていく感覚に対して危機感を覚えて、はじめたのがコーチングの勉強でした。

仕事柄、コーチングとの付き合いは長いです。ICF系のコーチングを中心に、多くのセッションを受ける機会に恵まれ、コーチングのパワーを身をもって体験していました。いつか自分もコーチングを学び、コーチになろうとおもいつつ、約20年間にもわたって一歩が踏み出せないでいたのは、ICF系のコーチングを自分がコーチとしてやるイメージがわかなかったということ(言い訳)が、頭のなかにありました。そんななか、友人のススメで選んだのがMindset Coaching Schoolが教える「コーチング」でした。

重い腰があがらなかった根本的な理由は、腰を上げることを妨げる何かがあったんだと思います。これを「コーチング」では、ビリーフと言ったりします。そもそも、ICF系のコーチングを真面目に学んでもいないくせに、自分がコーチとしてやるイメージがわかないなんて言うこと自体が、マインドのエラーです。他にも、お金がない、時間がないからはじまり、自分なんかがコーチングなんておこがましいとか、なんだあかんだあ、腰を上げない理由をあげたら100個はあげられました。「コーチング」では、これをクリエイティブアボイダンスといったりします。

脳はコンフォートゾーンを一つしか取れず、より臨場感の高いほうのコンフォートゾーンをとります。だから現状にコンフォートゾーンをつくると、現状の中でカチコチに固まってしまい、身動きが取れなくなります。だから、一歩踏み出すためには、現状の外側にゴールをつくって、そちらに側に臨場感をもつ必要があります。そうしたら自然と、現状に安住していることに気持ち悪さを感じます。現状の外側にコンフォートゾーンを置くことによる効果です。

「コーチング」を学ぶにつれ「あれ?!やりたい事がない!」の裏にはいろんな認知(マインド)のエラーがあることを知りました。逆に言えば、そうしたマインド(脳と心)のカラクリを理解して、うまく自分のマインドをマネジメントしたら、「あれ?!やりたい事がない!」なんて事は起きえないんだと。

そうだとすると、車の運転をするように、自分のマインドを操縦できるようになればとよいのです。「コーチング」では、自分自身がマインドの上手な使い方を身につけた上で、 クライアントにそれを伝えることをコーチングと定義づけています。ICFによるコーチングの定義(コーチングとは、思考を刺激し続ける創造的なプロセスを通して、クライアントが自身の可能性を公私において最大化させるように、コーチとクライアントのパートナー関係を築くことである)と比べると、大きく違います。

このマインドのカラクリを理解した途端に、現状に凝り固まっていた私の脳が一気に動き出しました。

まずはゴールをつくること。

最初にやったのは趣味のゴールをつくること。趣味というのは誰の役に立つ必要もないので、気軽に始められます。私が適当に選んだのは、ヘルマンハープという楽器を習うことでした。これまで音楽とは無縁の人生を送っていて、楽器を弾くなんてことはまさに「呪い」でした。その「呪い」にあえて挑む。しかも趣味なので、いつやめても誰にも叱られない。だから気楽に始められました。いまでは毎週カルチャースクールに通って、おばさまたちと一緒にヘルマンハープを弾いています。(他にも頭に浮かんだり、友人知人から薦めさて、いろんなことに手をつけましたが、それは割愛します)

これを始めたことで、私の脳に想定外の変化が起きました。これを「コーチング」 では、「Rゆらぎ」と言います。R=リアリティに揺らぎが起きるのです。趣味のRを揺らがすだけで、趣味にとどまらない範囲で脳が揺さぶられることを体感しました。脳が「いまのままでなくてもいいんじゃない?!」と認知し始めて、脳全体が現状の外側にベクトルを向け始めます。脳の中に眠っていたWant toに素直に従っていくと、やりたいことがどんどん出てくる。逆に言うと、Want to以外からは全力で逃げようとし出しました。

すると、仕事にも影響がでました。私は今、プロフェッショナルファームでCOOという役割を担っています。COOってなんだ?!と自問自答してきましたが、そのときの基準は「何を期待されているか」でした。どうやら数字を見てゴリゴリと現場を詰めながら、健全なPLを保つ事が期待されていることがわかるにつけ、モヤモヤが最高潮に。ところが、脳のカラクリを理解したら、他者から何を期待されているかではなく、自分のなかにあるWant toに素直に従うことのほうがパワフルであることは明らかです。私のWant toは組織や人、カルチャーの変革です。だったら、COOだからといって数字は自分で見ずにそれがWant toな人に任せるのが得策です。自分は人にフォーカスして、チームでCOOロールをこなせば、だれにも迷惑をかけずに、自分のWant toを仕事にできる。それが社会にたいする自分の価値提供になる。そう考えてCEOにかけあいました。その結果、自分らしいCOOのアイデンティティを見つけました。それが「あらゆる経営課題を人で解決する人」。COOは数字を見なければならない?!とかいった自身のビリーフシステム(内部モデル)を書き換えて、自分のアイデンティティを再定義することで、毎日楽しく仕事をしていますw 。転職みたいなオプションもあるのですが、環境を変えたところで自分のビリーフシステムが変わらないことには、結局のところ何もかわりません。

さらに、自分自身もこのスクールの卒業生のお一人でもある堀田創さんのコーチングを受け始めました。なぜならば、コーチングをクライアントさんに対して提供するためには、自分が本当にニュートラルポジションに位置けることをやり続けることが絶対条件だからです。ところが、自分自身のビリーフシステムを認識して、自分で書き換えることって、かなり無理ゲーです。だから、コーチに伴走してもらうことで、自分のビリーフ(認識のパターン)に気づき、自分のマインドの運転の癖に気づき、治していくエクササイズは不可欠だと思うのです。

そんなこんなで、コーチングスクールのおかげで暇だった(正確には仕事一辺倒)私の人生がとても忙しくなり、「あれ?!やりたい事がない!」病が治り、Want toで溢れてきたと言う話でした。

コーチングすごい。

コーチングスクールもあと1カ月弱。仲間とともにラストスパートをやり抜きます!

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