枯れた草が好き。夕になれば燃えたように見えるから。冷たい空気を体で受けながら、炎の中を駆け抜けていきたい。
枯れた草が好き。生の鋭さを称えた顔をしているから。命への柔らかな讃美歌を奏でながら、風と最後のダンス。「長い付き合いだったな」互いを労う優しい音。
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