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3番目の彼氏 2

体育祭の日、別に告白したわけでもないのに、なんとなく始まった3番目の彼氏との交流。

2番目の彼氏をキープ状態にしたまま始まりました。

まだ付き合っているわけでもなかったけれど、休み時間になると必ず3番目の彼氏の教室の前に行き、なんとなくおしゃべりをしてまた自分の教室に戻る。
3番目の彼氏は、実家が医療関係の人ばかりなので薬学部を目指していると言いました。
偶然にも私も中学3年からの目標が薬学部だったので、単純な私はここでも「運命かも??」などと思ってしまいました。

そんなわけで、私が恋に落ちるまでは「秒」でした。

今思うと、私は歴代の彼氏のどこかに「父の面影」を探していたのかもしれません。
そしてそれは未だに続いています。

3番目の彼氏は寮生でした。

最初のデートはカラオケだったような気がします。
同じバスケ部の、私が最初に憧れた援団の先輩なども一緒にわいわいしたことを記憶しています。

デートは主に寮の仲が多かったです。
二人部屋なので、もうひとりの方には退出いただいて……

寮の中に入り込むのは実にスリリングでした。
これは未だにあの感覚と同じようなものはないかも、と思っています。

先輩が彼女を寮に連れ込む時は、後輩たちが協力プレイをすることが決まりになっていて、寮の入り口に彼女たちがスタンバイすると、寮監の部屋の前に後輩たちがポケベルを打ったり、新聞を大きく広げたりして寮監の視界を妨げます。その隙にスルリと入り込むのです。
寮では時々寮監の寮内の確認巡回がありました。
そんな時はベッドの隅に布団をぐちゃぐちゃに突っ込んだ中に隠れてやり過ごすのです。
何回も見つかりました。
でも凝りずにやっていました。

続く

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