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弁が立つ人の罠

 ロジカルな話し方がとても得意で、人を論破するのがうまい人っているじゃないですか。
 コンサル出身とかに多いのかもしれないけど。

 こういうタイプって、プレゼンや、人を説得するのはうまいと思うんだけど、事業戦略をリードする立場になると、逆にリスクじゃないかと思うときがある。

 つまり、ロジカルに説明できるということと、それが真実かどうかというのは、また別問題だと思うんですよね。

 例えば、現場を見てるチームメンバーが「あ、これは想定とちょっと違うかも...やばいかも..」と感じても、それを完全にロジカルには説明できないかもしれない。
 それを、「いや、そういうことじゃないんだよ。これこれの考え方で、このようにして攻めなくちゃいけないでしょ」ととてもロジカルに論破されると、論破されたほうも、「あ。。そうかも。。。それは自分が間違ってるのかも」と思ってしまう。
 また、違和感を感じても、詰められて論破されるの分かっているから、黙ってしまうということもある。

 それが続くと、状況の悪化を検知するのが遅れてしまう。

 こういうのは「弁のたつ人の罠」じゃないかと思ってて、リーダーはむしろ、ビジョンは明確でも、メンバーから突っ込める糊代的な部分があったほうがいいんじゃないかなと思うときがある。

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