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夏採用のすゝめⅡ

(※この記事は夏採用や職種替えに興味のある方、春採用でいまいちうまくいかなかった方に向けて執筆しております。拙い文章で恐縮ですが、皆様の就職活動において何らかのきっかけになれば幸いです)

お久しぶりです、チベスナです。
GWも佳境に入る中、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
私は連休明けに溜まった業務をどう処理しようかと思案に暮れております。何なら今すぐ仕事がしたいところですが、会社が休めと言うのだから仕方ありません。大人しくNOTEを執筆するなどします。

さて、いよいよ5月も半ば。
23卒就活生の皆様におかれましても、内定がある人ない人、選考が進んでる人躓いている人、内定もらって満足な人、内定ブルーになってしまった人・・・・とみなさん十人十色の境遇に直面している頃かと思います。

5月半ばとは言え、友人には内定が出ていることもあるでしょうし、そういった周囲の進捗がプレッシャーになったり、心ない家族の「あんたまだ就活してるの?」(バブル世代の親が言いがち)に声を荒げて反論する・・・・と言ったこともありますよね。僕はありました。

そんなみなさんに、今回お話しさせていただきたいのが「夏採用」の存在です。

「おいおい、チベスナさんよぉ。お前さん去年も夏採用のnote書いてたやないの」
「同じネタで2つもnote書くんじゃねぇよ!」
皆様のご批判はごもっともでございますし、甘んじて受け入れます。
しかし、あの記事では書ききれなかったこともたくさんあるのです。
というか、前回は自己紹介的な要素が強すぎて夏採用そのもののフローや中身についてはさらっと触れるだけになってしまいましたし・・・

と言うわけで前置きが長くなりましたが、チベスナ就活「夏採用のすゝめⅡ」を始めさせていただきます。

1.自己紹介

名前 チベスナ
所属 日経225メーカー マーケティング部門
学歴 某私立大学学部卒
資格 普通自動車免許
  どうでもいい資格(FP3級とか漢検2級とかどうでもいいやつ)      
  TOEIC 未受験 (だいたい500点くらいの英語弱者)
  非体育会系

うーん、こうやってみると本当にスペック低いですよね。

就活遍歴もついでにざっくりご紹介しますと
春(3−5月)メーカー・エンタメ系管理部門志望で就活
→大手機械メーカー・ゲーム会社より職種確約で内定

内定受諾後、内定ブルーに陥り就活やり直しを決意

夏(6-7月)メーカーのマーケティング・企画部門志望で再就活
→現職より職種確約で内定・入社

と言った変な経歴の持ち主です。

さて、今回、私がお伝えしたいことの要約は
①今内定がなくても何とかなります。(死にはしません)
②春採用で不首尾に終わった原因はきちんと考えましょう。
③夏採用にスペックは関係ありません。出してから考えましょう。
④大多数の就活生は凡人、人ができないことをやりましょう。
⑤内定承諾したから就活をやめる必要なんてありません、納得するまでやりましょう。

以上5点です。
それでは順番にお話しさせていただきますね

2-①今内定がなくても何とかなります。(死にはしません)

おそらく、今私のnoteを読んでくださってる方の多数派は、春採用が不首尾に、もしくは思ったように進まず悩んでらっしゃる方かと推察致します。

しかし、多くの方が来年の4月時点では何やかんやできちんとどこかの会社に入社できているのです。

添付は22年卒のデータですが、12月1日時点で就職内定率は95.2%と非常に高い水準で推移しています。
もちろん、就活に苦戦している学生が回答しなかったという可能性も一部ありますが、さらに言うと各大学が算出している就職率(文部科学省に対する報告義務があるためより実情に近い数値)についても多くの大学で90%以上の高い数値を示していることからも、基本的にほとんどの就活生が何らかの職には就けている・・・と言っても問題はないでしょう。

また、もし残りの数%に入ってしまったとしても、非正規雇用や究極的には公的扶助によるセーフティーネットが存在します。いわゆる生活保護というやつです。

少なくとも高等教育を受けたみなさんは、基本的には社会において何らかの仕事につくだけの能力がありますし、いざという時には国がセーフティーネットを張ってくれているわけです。故に、今内定がない=路頭に迷う・・・と言った短絡的な考えに至らないようにしてください。別に路頭に迷うことはないですし、死にはしません。多少家族か国に迷惑をかける程度です。

2-②春採用で不首尾に終わった原因はきちんと考えましょう。

それでは夏採用に挑んでいくわけですが、もちろん不首尾に終わった春採用と同じ戦い方をしてはまずいですよね?
故に、夏採用に挑む前になぜ自分は春採用でだめだったのかを振り返る必要があります。

基本的に就活の失敗は以下の通り分類ができます

企業研究不足(エントリー数の不足や偏り(大手病)・選考での露呈)
自己分析不足(自身の性格やスキルとのミスマッチ・自身への過大・過小評価)
コミュニケーション不足(志望動機などの情報を相手に伝えるスキルの欠如)
企業側の要因(内定取消や早期選考やでの囲い込み→本選考での不採用)
自身の怠慢(就活開始時期の先送り・エントリーの放置・面接のドタキャン)


特に、ⅰの企業研究とⅱの自己分析が不足しているとそれを相手に伝えるⅲコミュニケーションの部分にも悪影響を及ぼしますよね。
そうした意味でも自身の春採用が不首尾に終わった要因はしっかりと把握し、きちんと修正した状態で夏採用に臨まなければ、春採用と同じ結果となるわけです。

特に企業研究につきましては「チベスナ的企業研究」にて、企業クチコミサイト「OPEN WORK」を活用した企業研究法を書いてます。ぜひご一読ください。

ちなみにⅳ企業側の要因については、悪質な場合(正当な理由なき内定取消など)は企業に対し損害賠償請求が可能です。弁護士にご相談いただきつつ、コンプライアンス意識の高い企業をリサーチいただいた上、就活を進めていただくのが良いかと思います。

私が就活生の頃に一番信じられなかったのはⅴ自身の怠慢によって就活を失敗する方が一定層いらっしゃったことです。
なぜかいるんです、毎年7月ごろに「何とかなると思ってたら7月になってました・・・」だの「エントリー締め切り過ぎたからやめた・・・」とかいう人が。
まあ、ご自身の人生なので勝手になされば良いと思いますが、企業や他の真面目な就活生に悪影響を与える行動(面接ドタキャンや就職活動そのものに対する不平不満)は謹んでいただきたいですね。
そういう社会不適合な方々だけ集まって株式会社NNTでも設立すればいいんです。秒で倒産するどころか登記さえできないと思いますが。

話が脱線しました。
やはり、春採用でうまくいかなかったというのはある種の経験なわけです。
せっかくならばこの経験をフル活用して、夏採用に挑んでいただくのが良いかと思います。

2-③夏採用にスペックは関係ありません。出してから考えましょう。

さて、本題の夏採用の話です。
夏採用のお話をすると、多くの方がこうおっしゃいます。

「夏採用は留学生対象だからハードルが高い・・・」
「採用枠が少ない・・・」
「そもそもやってる企業が少ない・・・」

もちろん、応募要件の厳しい夏採用を実施している企業も存在します(商社など)が、多くの企業では夏採用に特殊な応募要件を設けていません。
(既に当該企業の選考で不採用となった場合は再応募がほぼできません)

また、採用枠が少ないのは確かですが、応募数もまた春に比べれば格段に減る(もちろん倍率は夏の方が高いですが・・・)ため、数千倍・数万倍と言った狂気じみた倍率ではないことがほとんどです。
実際、弊社の春採用の採用倍率は100〜200倍・夏採用は400倍でした。
今適当に数字を置きますが、採用枠が春で200人 夏で10人としても
春に20000〜40000人・夏に4000人の応募・・・と言う計算になりますよね
もちろん、夏採用に応募してくる層には留学生などもいますが、春採用が不首尾に終わり、適当に夏採用にエントリーした層も一定数混じっていますので、むしろ春採用よりも実質的な倍率は低い可能性すらあるわけです。

さて、「そもそもやってる企業が少ない・・・」と言う意見もありますが
就活情報サイトに掲載されていない夏採用も存在します。

それは何かというと、マイページ登録者にのみ発信される追加募集の案内です。

実はマイナビ・リクナビなどのナビサイトやユニスタイルなどの就活情報サイトに掲載される募集情報だけではなく、マイページ登録者にのみマイページ内で発信される追加募集がある場合があります。実際、私が21卒として就職活動をしていた時も、「マイページ登録だけしておこうか・・・」と登録だけして放置していた企業から追加募集の案内がマイページ登録者限定で来たことがあります。

こうした追加募集は推測するに予定採用数に対する欠員の枠が少ない場合や急遽欠員が発生した場合に情報共有をマイページ内で完結させるために用いられる手段だと思われます。ですが、こうした追加募集も貴重な機会です。興味ある企業はあらかじめマイページ登録を済ませた上で追加応募を待つ・・・・と言ったことも必要かと思います。

2-④大多数の就活生は凡人、人ができないことをやりましょう。

さて、夏採用に挑むにあたって意識しなければならないことは
「春に就職活動をした優秀層は既に内定を持っている・もしくは囲い込まれている」と言うことです。

すなわち、夏採用に挑む層と言うのは

①春採用でNNT、もしくは望んでいる会社からの内定が出なかった人(割と多め)

②春採用の内定からステップアップや志望替え

③留学生や実習・研究等で出遅れた優秀層(レアケース)

のいずれかと言うことになります。

はっきり言ってこの層には専門的知識を有する層(即戦力として期待される高度人材)はほとんどいません。
一般的な大学を卒業予定のいまいちなスペックの大学生(当時の私のような・・・)が集まるゾーンなわけです。
だからこそ、このゾーンの他の人にはできないことをすべきだと思うのです。

実際、当時の私は当年度の採用受付を終えた企業に直接履歴書を送り、アポをとって最終面接までねじ込んでいただいたことがありました。(ご縁はありませんでしたが・・・)

たまたま面接辞退者が出た枠に入り込めた事象で、運要素もあった体験ですが、ある意味で人と違うことをしたからこそ得られたチャンスだったと感じています。
こうした地道なアポ取りや就活シーンにおけるコミュニケーションはやって損になることはありませんよね(徒労に終わる可能性はありますが)。タイミングか良ければ思わぬチャンスに巡り会えることもあるのです。

また、夏採用は春採用で取りきれなかった人材をピンポイントで募集をかける採用形態が多く見受けられます。
実際、早い段階の面接で希望職種や部署の打診をされることも多かったですし、
ES・1次面接で適正や募集部署とのマッチングを見た上で評価されれば結構スムーズに選考が進む場合もあると感じました(あくまで肌感覚ですが)
実際私の場合は10社応募した夏採用のうち6社はES・1次で落選しましたが
通過した4社については3次面接以降まで進んでいます。

こうしたポジションに対する適正評価が春よりも厳しいからこそ、いかに自らの個性をだし、他の就活生と差をつけるかが大事になってくるのでしょう。

ぜひ、改めて自己分析を行っていただき、自らの個性を前面に押し出して採用選考に挑んでいただければと思います。

2-⑤内定承諾したから就活をやめる必要なんてありません、納得するまでやりましょう。

さて、この章は、かつての私と同様に既に内定を持ちながらも、入社を悩んでいる人。すなわち内定ブルーと言われる症状に陥ってしまった方に贈る特別章です。

おそらく内定獲得後、一定期日までに内定を承諾するのか否かの決断を迫られますよね。しかし、ある種人生の方向性を決めかねない決断であるにもかかわらず、「一週間以内に・・・・」と期限を切ったり、なんなら電話口で「入社しますよね?」と聞いてくる採用担当もいますよね。

もちろん内定を獲得した時の喜びはその苦労に見合うだけの価値がありますし、一方でそれが自身の目を曇らせる要素ともなるわけです。

「内定承諾を取り消すなんてマナー違反だ!」だの「他の就活生に失礼」だのと宣う自称ベンチャー人事や採用担当、就活支援垢をちらほら見かけますが、別にこいつらはあなたの人生になんの責任も負ってないわけです。
できることなら内定獲得企業を全て固めた状態で比較するのがベストですよね。
勤務地や待遇・将来性・キャリアや自らの軸との整合・・・
「ここしか選択肢がなかった」と言うのと「いくつもの選択肢の中からここを選んだ」と言うのとでは自らの人生に対する納得度が違うわけです。

内定を取ってから少し時間が経った時に、ある程度客観的に見ることのできる会社の姿こそが、あなたが入社すべきか否かを検討すべき会社の姿ですし、内定後すぐの色眼鏡をかけた状態での評価とは隔たりがあるのは当たり前なのです。
ゆえに、納得するまで就活は続ければ良いですし、別に内定承諾を取り消したところでなんともありません。実際に私は内定承諾を取り消しましたが手続きとしては五分ほどの事務的な電話で終わりました。
もし内定承諾を取り消したことで叱責されたとしてもなんら法的拘束力を有するものではありませんし、これから一切関わり合いのない企業になるのですから放っておけばいいのです。

内定も積み上げた上で比較検討し、ゆっくり自らのキャリアを考えれば良いのです。定まったら早めに連絡すべきではありますが。

そうしたチャレンジの場としても夏採用は非常に価値あるものだと思います。
私自身、夏採用で春から志望軸を一切合切取り替えて今の仕事に就きました。
夏採用で失敗したとしても、いざとなれば今内定を持っている企業に入ってしまえばいいのです。失うものは何もないのですから、自らの気持ちに正直に活動していただければと思います。

3.最後に

長々と偉そうなことを言いました。
最後に一つだけ、また偉そうにお話しさせていただきます。
基本的に私は努力しない人間が淘汰されるのは当たり前だと思っていますし、努力した人間が評価されるのは当たり前だと思っています。
ですが、努力に遅すぎる・・・ということはないと信じています。

学生時代の評価はテストの点数や、通知表で明確にわかりますが
就活における評価は、選考の進捗でしかわかりませんよね。こうした評価軸の切り替えに適応できない人はたくさんいらっしゃると思いますし、私自身当初大変苦労しました。
わからないからこそ、就活支援アカウントや自称人事垢、エージェントが自身の利益のために適当なアドバイスやテクニックを流すことも多々ありますよね。

私がOB訪問を受け入れた際にも、あからさまに就活本やアドバイザーが推奨する内容を誦じている学生さんが多々見受けられました。
もっと聞きたいことを聞けばいいですし、もっと個性を出せばいいと思うんです。
(社会的常識の範疇で)
その個性を求める企業はどこかに絶対ありますし、それこそが企業と学生のミスマッチを防ぐ第一歩だと思っています。

入社3年での退職率が3割と言われる中、この記事を読んでくださった皆さんが少しでもご自身にあった企業に入社され、活躍して下さることを願い、ここらで筆を置かせていただきます。

チベスナ

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