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チアーヌ詩集

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チアーヌ名義で書いた詩をこちらにまとめようと思います。 お気軽に感想ください!
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#自由詩

ビオトープ

世界の外側は ただのプラスチック だから何も 心配することは ないんだよ 光を浴びて ミジン…

白い水

踊って 踊って 踊り疲れたら 眠りましょう 指の間を 通る 白い水 ざぶん 流してあげる 初…

練習

それは たとえば 売られていく ときの 球根の感情に 似て ぬるい コーンスープを 飲む 今日…

野良鶴

甘い甘い時間 向かい逢う鶴の羽 今夜もう少しで 叶えられるところだったのに テレビをつけよ…

明るい朝

抱き締めると 温かい 生臭い 小さい にこにこ 作るのは とてもかんたん 目をとじて 受け入れ…

透明なお皿

困った どうしても食べたい 今すぐ食べたい おいしそうなうさぎ おいしそうないたち おいしそ…

どろりとした水

どろりとした水 流れてきた あなたを静かに濡らす もっと買って来いって言われても ないよ もっと鼻を突っ込んで 窒息するくらい そっとさすって 優しくね 朝のくらいうちから お願いして 都会の夜の明るさに 紛れる お金ちょうだい もっと欲しいの お願いもっと 買って来て 向いのコンビニで 初出 現代詩フォーラム 20040330

空腹

どうしてなのかな 何もわからない 何も知らない でも死んでいくの 暖かな部屋で ごはんも食べ…

その日のデート

夜に逢うと、ゾクゾクした わたしのくるまに彼を乗せ、 どこまでも走った くらいくらい道を 誰…

アル日

アル日、 わたしの家に訪問販売員がやってきた。 家に入ってきて、 この「スーパーソウジキ」…