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チアーヌ詩集

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チアーヌ名義で書いた詩をこちらにまとめようと思います。 お気軽に感想ください!
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#恋愛詩

108

その音を鳴らして 108 108 その音を わたしだけにわかるように ヘッドフォンをぶち抜く…

カバ部の彼氏

パンダ部の先輩は いばってる パンダ部にいる人は 出世が早いという噂 コアラ部の部長は いつ…

買いたい

夕暮れのスーパーマーケット では いろんなものが 安く 売られていて わたしはカゴを持ち ぼ…

連作詩「発情四季」

「はるがきた」 呼吸が浅くなり 何度も何度も溜息をつく 胸が苦しく 膣が潤っている どうし…

パレード

肩を抱かれ歩く どこでもいいよ 着いたところが わたしのワンダーランド 明るい空 明るい昼間…

なでなでしてよ

なでなでしてよ そんなところじゃなくて ちゃんと頭を なでなでしてよ 優しくなでなでしてよ …

電車の形の喫茶店

その喫茶店は 電車の形をしていて 街外れにぽつんとあって わたしと彼のお気に入りだった 彼といるとき わたしは何も知らない 女の子でいられた 彼は はじめての人だったから わたしはまだ開発途上 女になりきっては いなかった 夜暗くなった街を 車で走るのが好きだった 少し走れば すぐに山に入る そんな土地で バイパスは光りに満ちて 二時間4800円で 休憩ができるホテルが まるでシンデレラ城みたいに 輝いて 夕方から休憩を 終えた二人は デートの締めに 街外れの 喫

前頭葉

路地の暗がりで キスされた 前頭葉が熱くなって ぼうっとした いや、前頭葉じゃないのかも し…

落ちる

一本 二本 三本 指が沈んでる あなたに触れようとしたら 全部 落ちてしまった 水槽で泳ぐ …

遠いところ

遠くに行こう と あなたが言ったから 来てみたの ずいぶん遠くに でも遠くなんて どこにもな…

わたしはどこにも行きたくない

わたしはどこにも行きたくない 許してください わたしはどこにも行きたくないのです 晴れた朝…

喉から手が出そうな日

喉から手が出そうな日 何回もトイレに行かないと 間に合わない 朝はバスで 吐いたから こっそ…