79.自分のこと、無理に話さなくてもOK
ご案内中、お客様は自分のことを、特に話さなくてもいいんですよ。
私が、私の思うことや感じること、大好きなことをたくさん話しますから。人と話すのが苦手な人もいるし、無理に話すこともないと思うんです。
そんなとき、キャストが遠慮せず自分のことをたくさん話すと、お客様も自然と少しずつ自分のことを話してくれるようになるんです。
それでいいんです、自然がいい。
無理だけは、させたくないんですよね。いつか、ひと言でも話してくれると信じて、一緒にいます。寄り添うってそういうことだと思うんです。
こちらから自分の価値観や、生活感を押し付けてはいけない。人にはそれぞれの生き方があるので、そこにマニュアルなんてないんです。
何が正しい考えかなんて、私はそもそも知りません。学校で教えてくれることが、いちばん大事ですか? おぎゃーと泣き叫び、この世に誕生してから、親や親戚、家族や知り合い、親しい人……いろんな人に育てられる。環境も感じ方も、何もかもが違うんです。
だから、それぞれでいいんですよ。「私の考え、間違っているかも」「こんなこといったらおかしいと思われるかも」なんて思わないでください。
無口でもいい。
それが、あなたの個性なら。
自分らしくいれることで幸せだと感じられるなら、それでいいんです。そのうち、そんな自分に馴れてくるもんです。
私は、基本的には人見知りはしませんが、生まれつき明るく、元気なわけではありません。
いまの私を見て「いつも明るくて元気だな」「人懐っこい人だな」と思ってくれる人がいるとしたら、それは私が暗い過去や、思い出、傷になることをたくさん経験してきたからです。
自殺を考えたことが、一度だけあります。といっても、大げさなことではありません。死にたくなるくらいの苦しさは、誰だって味わってますよ。闇を知らなければ、光にはたどり着けません。
だから、変わろうという気持ちさえあれば自然と生まれてくるんです。リズムが生まれてくるんです。そこからが、人生の本番なんです。
もし無口な自分から変わりたければ、お客様もがんばってください。ラストスパートは、自身でかっこつけてください。私たちは、そのサポートをします。背中を押したり、保護したり、一緒に共鳴します。最後は、自分の力で築いてください。
でも、無口でもいいんです。ゆっくりいきましょう。
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