見出し画像

ラノベ1 32話

ちん
 

従者: …後でお説教です。

K高校女子: あうう

 

「ただいまより決勝戦を開始します。」
 
ぴー

K高校女子: … あれ

石が無い。 もぞもぞ

従者: どうしました?

K高校女子: 土の石が無いの。

…まさか…

…そんな

 
 
 



女子生徒A: 君さ… あんな楽しそうに話すんだね。

女子生徒B: …

どさっ

 
女子生徒Bは倒れた。

女子生徒A: ! 大丈夫!

むくり

 

: … 先輩1さん、どこ…

あれっ
 

 

誰だっけ?

 

女子生徒B: えーと 何してたんだっけ…
 

従者: …
 

お帰りなさいませ。花様。
 

女子生徒B: ああ思い出した。

何か押しつけられた気がするけど。

 

……

[医務室]

K高校女子: … 先輩1さん…
 

先輩1: あなたは…Bちゃん

では無いようね

双子のお姉さんかしら?

 
先輩1は今まで誰にも見せた事が無いだろう 
冷たい目をしている。

K高校女子: …魔法石を奪う為に 私に近付いたの…? 返してよ どこにやったの…

先輩1: …私はね 初めてあなたに会った時

この子は私と同じ、って思ったの。
 

覚えてる? 

私のために 危険な山に登ってくれたんだよね

K高校女子:  あれは…
 

動画配信で あなたの事 妹と見ていたから。

「この人 全然おもしろくないじゃん…」って思ったけど…会ってみたかったの。

先輩1: ふうん。
 

私もね あなたを知って 嬉しかったの。

胸がどきどきしたの。
 

でも この気持ちが 全部 石の仕業だったら

どうしようかなって。
 

私の体には… 風の魔法石が埋まっているの。

生体保持の為にね。

反属性たる 土の魔法石は 私の心をざわめかせるの。

あまり近づいたら ○んじゃうかもね。

 

…だから試したの。

この気持ちは 石の仕業なのか それとも…

K高校女子:…きのう いっぱいぎゅうっとして いっぱい好きだって言ってくれたじゃ無いですか…

それも偽物って言うんですか…

 

先輩1は作り笑顔に戻る。

先輩1: …そんな事無かったよ! ほら今もこんなに大好き!!

ぎゅう

 

K高校女子: …良かった…嬉しいです。

ちう


 


先輩1: 魔法石はね、いっときいなくなっても 所有者の処へ帰ってくるの。

念じてごらん。
 

K高校女子: …

ちゃりん

先輩1: ほらね。

………

 
女子生徒B: おいで [ストレイキャット]。

ちゃり
 

従者: E-7, 名前付けたんですか…
 

女子生徒B: 今の所有者は私だからね。
 

(それともう一つだ)

(来い [Z.U.R.E.]の石よ)

 

続く

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?