ラノベ1　33話

何か強そうな敵:　…誰も来ないなあ。
　

せっかく決勝戦まで来たってのに…

昨日の怪我で私は前線には回れない。

みんな無事でいて。

　
　
ぴこ

ぴこ

ぴこ

えい

こら

待てっ

　

何か強そうな敵:　…

…何やってんの？

女子生徒B:　…　あれ

　
…

えーと

説明すると…

私は魔法石［ストレイキャット］の力で
20分間だけ　気配を消す事が出来るの！

　
何か強そうな敵:　決勝戦は30分間でしょう。

だいたい何でスマホゲーやってんのよ。敵陣でだよ！

女子生徒B:　だって、私まだガラケーなんだよ！
姉のスマホ覗いたら、ゲーム入ってるから…
　

何か強そうな敵:　言ってること分かんないけど、…　

要するに　貴方はお姉さんと入れ替わっている訳ね。
　

女子生徒B:　まあ　そういう事みたいです。
　

何か強そうな敵:　ふーん。（まじまじ）
よく見たら　可愛い顔してるじゃん。

とにかく！

私と貴方は敵同士なんだから。フラッグは渡さないわよ！
　

かぽ

（少女は仮面を被る。）

さあ　来るがいい。
　

女子生徒B:　わかりました。

（今までいっぱい練習して来たから大丈夫）
　

ぱし（右パンチ）

ぱし（左パンチ）

どかっ（右足蹴り）

えい（からの）

くるりん

ばき（左足回し蹴り）

　
何か強そうな敵:　かかったな

［魔力ゲージ］ずきゅーん

永遠の夢に沈め！

　

闇が少女達を包み込む

女子生徒Bは崩れ落ちる
　

ざく

ぼたぼたぼた
　

女子生徒B:　（眠ったら終わりだ）
　

　

強そうな敵:　…自らの手にナイフを突き立てるとは。

古典的常套手段だな。

女子生徒B:　…それ昨日　私には効かないって言いましたよね？　どうして…　姉の体だから？
　

強そうな敵:　…この魔法は心に干渉するの。

貴方自身の心に何か変化があったという事でしょう。

たった一晩だけど、何かあったでしょ。

…時間が無いの。

（味方は恐らく全員やられてしまっているだろう。）

私は行かないと…諦めたくないの。
　

さようなら。

…

むくり
　

女子生徒Bは起き上がった。

女子生徒B:　…昔から不思議だったんです。
　

鉄山靠って

相手がナイフ持ってたら

背中から刺さるじゃんって…

　　

強そうな敵:　…
　

女子生徒B: 私は蹴り技のが好きだな。

　

ばき

くるりん

どばき

　
　
　

続く