ラノベ1 43話
ぴんぽーん
女子生徒A: …(眠い)
はーい
モブ1: (意外と普通の家だな)
おはよう。
(少女はいつものツインテールではなく
寝起きのぼさぼさの髪で)
(さすがにパジャマ姿では失礼だと思った様で
大きめのTシャツにジャージズボンを履いている)
モブ1: 家の人は?
女子生徒A: おじーちゃんは朝早く散歩行って 夕方まで帰りません。
パパママは諸事情で家には居りません。
モブ1: Bちゃんは?
女子生徒A: 用事があるってさ。まあモブ1さん好きすき言って 勉強にならないと思うから。
…
女子と男子はテーブルを挟んで向かい合っている
女子生徒A: あ そこ…違う。
モブ1: え 本当だ。
女子生徒A: お前 本当に大した事無いな。
モブ1: 底辺校で頑張ってたのは認めろよ。
女子生徒A: 認めるよ。でも全然 受験レベルじゃ無いじゃないか。
はあ
あのさ… 私 逆さまだと文字読むの辛いんだよね
…そっち行っていい?
モブ1: (許可を求めるなよ)
…
女子生徒A: 2次方程式の2つの異なる解が共に正である条件… まず絵を描けよ
大体3つくらいあるんだよ
…ひっくり返ったら条件変わるの判るだろ
判れよ
頭使えよ
モブ1: …はい
君さ…本当に頭いいんだね。
女子生徒A: そういう訳じゃなくて。
まどマギのあいつと同じだよ。
私は同じ時間をずっと生きてるの。
だから 覚えたの。
それだけだよ。
モブ1: 学校の成績は普通じゃないか。
女子生徒A: あまり目立つと色々と不味いんだよ。
午後からは予備校だろ? とっととやれよ。
…
女子生徒A: まあよく頑張ってた。ほめてつかわす。
…部長からは連絡無いのか。
モブ1: …まだ。
女子生徒A: まあ お前が部長に振られたなら振られたで やりようはある。家を強襲するか…
モブ1: …
女子生徒A: 何だ?
ぎゅう
女子生徒A: …お前 本当は女なら誰でも良いのか?
モブ1: ごめん
女子生徒A: でも…私は知っているよ
お前は今 私を抱きしめながらも
部長…彼女の事が頭をよぎり
それ以上はどうにもならないと言う事を
お前はそういう男だ
続く
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