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『サブスク彼氏』後編 シナリオ案

(これの続きです)

女「妹達のユーチューブのチャンネルが」

「乗っ取られたそうです」
 

「最近は 他の家族の子も登場させていたのですが」

「その子のが人気だったのです」
 

「妹達は必要ないと ばれてしまいました」
 
 

「父の愛人は 父をたぶらかし」

「母と妹達を追放しました」

「税金対策で法人化していたのが仇となり」

「母の手元には 現金は残っていませんでした」

「母からの仕送りは止まりました」

「私はもう」
 

「…貴方との契約を続ける事が出来ません」

  

男「…」

  

女「…良かったですね」
  

「貴方は お仕事だから私を」

「好きだと言ってくれてたんですよね」

 

(目を合わせない)



男「そんな事…ない」

ぎう

 

女「奇遇ですね」

「私もあなたが大好きです」

 
---

男「君のYouTubeチャンネルを作ったから」

「これでお金を稼ぐんだ」
 

 

女「無理です」

「面白い事なんて言えません」

 

男「…冗談だよ」

「俺が」

「ずっと君を見ていられるように」

「登録者は俺一人だし」

「だから」

 

女「…」

ぐい
 
 

男「行くぞ」

 

女「仕方ありませんね」

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(駅前の青いイルミネーション)

女(動画)「こんばんわ」

「街はリア充でいっぱいです」

「…」

「リア充も…悪くありませんね」

「きっと 100年後も 10000年後も 1億年後も」

「同じ光景が 繰り返されるのでしょう」
 

「好きですよ」

---

男ナレーション「(彼女は俺の前から姿を消した)」

 

女(動画)「お別れが寂しいので」

「もう行きます」

「連絡先は言えません」

「契約終了後に会えば 罰金1000万円です」

「…」

「もし『サブスク彼氏』じゃなくて」

「普通に出会えていれば」

「(私達は結ばれたのでしょうか)」

「…」
 

「ありがとう」

「あなたが大好きでした」

---

 
 
 

[数年後]

(社会人になった男)

 
男「はあ」

おや?
 

 
♪~ (通知音)

男「…」

(YouTubeアプリを開くと)

---
 

(青空の雪原)

女(動画)「こんにちは」

「私は」

「地の果てから」

「このメッセージを送っています」

 
 
 

「私を好きだって言ってくれた人」
 

「私が好きだった人」
 

「見てくれていますか」

「私は」

「…」

(女は赤ちゃんを抱いている)

---

男「…」

「(安心したような)」

「(でも)」

「(…)」

「(顔が熱い)」

---

女(動画)「姪です」

「兄の子です」

「かわいいですね」

「この子を使って」

「またYouTubeで大儲けです」

---

男「こりない奴だな」

「普通に働けよ」

 

(終わり)

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