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バロック オリジナルサウンドトラック レビュー

来たる歪んだ妄想へ、岩田匡治のサウンドが再び彷徨い響く!

〜ベイシスケイプレコードより〜

1998年にセガサターン(通称SG)、1999年にプレイステーションにて発売され、その後も幾多に渡ってリメイクや移植されたゲームがあります。その名はバロック。
その特徴としては徹底的に退廃感を表す世界観、そしてシステムの独特さといったものが挙げられます。

特に世界観は徹底して暗黒面が強調されており、同じRPGではNieRシリーズ、特にその元となるドラッグオンドラグーンを始めとして、さまざまな作品に影響を与えてると思います。

現在ではSG版がNINTENDO Switch、リメイク版はWiiやPS関連に移植されていてそこでプレイが可能です。(個人的にはSG版が圧倒的にオススメなのでSwitchでプレイして欲しいです)

この世界観に大きく彩りを与えているのが音楽です。
歌モノはほぼないですが、BGMがこの世界観をより強調していると言っても過言ではありません。
本日はこのBGMに加え、多数のボーナストラックが収録されたSG版バロック オリジナルサウンドトラックをレビューしていきます。
(バロックサウンドトラックはSG版と07年のリメイク版で収録曲が異なっています)

収録曲

1. Great Heat 20320514 
2. Into Our Trespasses 
3. Sanctuary 
4. Iraiza 
5. Confusion 
6. A Style of Baroque 
7. Namu Ami 
8. Little
9. One Foot in the Grave 
10. Alice In 
11. One 
12. Neverending Cycle 
13. Multiplex 
14. Hold Baroque Inside 
15. Deep Interludium 
16. Baroque 204 Forest 
17. Baroque 205 Blue 
18. Baroque 206 Black 
19. Proto One 
20. Proto Two 
21. 奇跡のループ
22. Timelessness 

視聴はコチラ↓


【レビュー】

作曲家曰く音楽にしないでくれと言われて作った作品という事もあり、ゲームBGMにしては珍しくあまりメロディがない曲が多いというのがこのアルバムの大きな特徴とも言えます。

影響元ではエレクトロニカは勿論のこと、水の音といった環境音楽がゲームサウンドで大々的に使われているのはかなり珍しいです。
(実際ゲームをしている際でもBGMなのか効果音なのか分からない時が結構ありました)

明確にわかりやすいメロディがある曲としてはOP、EDとして利用された1のGreat heat 20320514や14のHold Baroque insideでしょう。一瞬にして退廃的世界観に入り込めるのは作曲家の腕の賜物ともいえます。

他の曲に関してもホラゲーを感じられるような音を使っている曲こそ多く、似ている部分も多いです。しかし、オーケストラを大々的に使ったりして恐怖心を煽るみたいな曲は存在しない為、急にデカい音になって心臓に悪いという事もありません。

総じてまとめると、ゲームBGMでよくあるメインメロディをはっきり聞かせて印象づけるような曲は殆どなく、雰囲気重視なスローテンポのダークアンビエント作品で構成されています。

アンビエントテクノやダークアンビエント好きにはゲームをせずとも是非聞いて欲しいですし、ブラックメタルといった暗黒音楽が好きな人にもオススメの作品かなと思ってます!

今回のレビューは以上になります。ご視聴ありがとうございました。


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