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【婚活心理学】婚活における面談の意義とは

こんにちは。ナレソメ予備校・学年主任の山崎です。
本記事では、婚活中のプランナーとの面談の意義について考えてみたいと思います。
※あくまで山崎の見解です。

面談の目的

『婚活は相手探しではなく、自分探し』
ナレソメ予備校が掲げる婚活の目的。まさに面談の目的でもあります。

全く別の人生を歩んできた人同士が、お互いの合意によって同じ人生を歩むことを決断するのが結婚です。これまでの経験だけでは乗り越えられない壁も出てくることでしょう。

壁にぶつかったとき、私たちはとにかく早く解決したくなります。目の前に起こっているできごとの原因を「目に見えるもの」に求めたり、環境やタイミングのせいにしたりして解決を急ぎます。
「嫌われたのは、あのときに何度も連絡したからだ」
「うまくいかなかったのは、話をする場所が悪かったんだ」
急いで着地した結論は、般化させる(=似た場面で活かせる)ことができないものに留まってしまいます。

相手あっての婚活と、顧客あっての商売は似ています。
(たとえが下手だと言われますがお付き合いください😿)

Q. 商品が売れず赤字が続いているとき、どんな対策をしますか?

苦しいときこそ、自分が知っている知識の中で着地点を見つけ、確定させたくなります。"利用可能性(想起)ヒューリスティック"とも言われます。
上のQに対しては「値下げをする」「セールをする」というのが一例です。
しかしながら、本当に正しい対策なのかは甚だ疑問ですよね。
★そもそも商品が売れない理由は何だろう?
この深掘りからスタートすることが大切です。
商品のディスプレイが悪いのか、はたして自社顧客のニーズに沿った商品なのか、競合店が近くにあるからなのか…
さまざまな可能性を探ったうえで、目の前の課題の本質を捉えることが先決です。
本質を理解できたら、解決策は比較的スムーズに思い浮かびます。

繰り返しになりますが、私たちは、嫌なことがあったり失敗したりしたときに「とにかく早く解決したい!」と感じます。その結果、本当の原因を知る前に、表面的な結論を出したくなってしまいます。
しかしながらそのようなことを繰り返していると自己変容は生まれません。
そのため、安易に結論づけてしまった可能性がある過去を"捉えなおす"ことで考え方や気づきを整理することも、面談の進行には含まれます。

『自分に自信がない』とご相談いただいたら
「仕事の休憩時間、何して過ごす?」と聞くかもしれません。
『人を好きになれない』とご相談いただいたら
「社会全体に対して、最も憤りを感じることは?」と聞くこともあります。

なんのこと?なんで?と思うかもしれません。
一見すると遠回りな問いを投げかけまくります。
その目的は、一人ひとりのオリジナルである「思考のクセ」や「固定観念」、それらが築かれることになった「エピソード」を知ることです。

思考も価値観も、できあがるまでのプロセスが必ず存在します。
そのプロセスに自分自身が気づくことで、次のような効果が期待できます。
・自分にとって当たり前だったことは、他者の当たり前ではなかったと知る
・モヤっとしていることが、なぜモヤっとしたままなのか理解できる
・ネックになっていることを知り、やるべきことが分かる

深掘りして深掘りして「あ、たしかにな」という気付きがあったら、そこが変化のきっかけです。その瞬間が、耳の痛いアドバイスやノウハウでもスッと受け入れられるタイミングです。

行動を変えていく前提条件は、自分自身を見つめなおすクセを持つことと考えています。
極論、他者との面談で行われる一連の作業を一人でできるようになれば、面談は不要です。

他者とのコミュニケーションをとおして自分自身を見つめること、つまり自分探しをすることが婚活における面談の意義であると考えられます。

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