突然沖縄に行くことになった私

先月、「内観ってなあに?」に使う資料を書いていて「ああ、この世の全ては平行世界なんだなぁ」と唐突に納得した。

あまりにも直感的に唐突に「理解した」ので、うまく言語化できないのだけれど……。

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今、ここにいる「私」は私にとっては「現実」であると同時にどこかの誰かの「選択しなかった選択肢を選んできた」存在であり、どこかの誰かの平行世界の産物である。

自分以外の存在は「自分が選択しなかった選択肢を選択して存在し続ける存在」であり、自分も他者にとって同様である。

平行世界が複雑に絡み合い現実が作られ、他者は他者であると同時に自分である。

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あえて言語化するならこんな感じか……。
これを唐突に理解し納得した瞬間、全ての存在が哀しくも愛しいのだと思えて涙が止まらなかった。

そんな感動も1ヶ月も経つと忘れてしまえるのが人間というもの(笑)
悟りには程遠い。

いや、別に悟ろうと思って生きているわけではないが←

で、そんな中。急に息子が「旅行に行きたい」と言い出した。
「カナダに行きたい」と。
カナダは息子の友人がホームステイして高校生活を送った国で、息子の中では海外旅行するならカナダがいい、と思っていたふしがある。

それまでも「アメリカ行きたい」「韓国行きたい」と言い出しては「やっぱり行かない、行きたくない」と前言撤回するというのを繰り返していた息子だったのでその時も「そーね、行けたらいーね」と聞き流していた。

でも、その「悟りめいた理解」をした辺りで、息子が「来月、バイトの休みを10日間とってきた、カナダに行こう」と宣言してきたのだ。

……。この息子は母である私の経済力を過大評価している(笑)

いきなり「来月カナダに行きたいから休みをとってきた」と言われ「はいはい、じゃ行こうか」と言える経済力は残念ながら私にはないのだ(笑)

カナダに行くと言い張っている息子に「カナダ行くのは別に構わないが今すぐは無理」としつこく言い続け「ならカナダじゃなくていい、国内旅行でいいからとりあえず旅行行きたい。福岡以外の空気を感じたい」との言質を息子から引っ張りだし「とりあえず2人ともいったことのない沖縄に行ってみよう」となったのだ。

沖縄(那覇)に4泊5日。これが急に決まった。

そして那覇入りした翌日。

天気が芳しくなかったので行きたかった首里城は更にその翌日に回そうとなり、この日の予定がぽっかり空いた。

様々なアクティビティやバスツアーもあるが息子は車酔いがひどく薬も効かないので、とにかく車関係はNG。

となるとモノレールが通っている地域限定で徒歩と組み合わせるしかなく、かなり行き先が限定された。

そんな中、ちょっと早いがお土産を見に行こうと国際通りに行くことにした。国際通りを抜けると息子が「海に行きたい」と言い出したので海に向けて歩くことになった。

那覇ふ頭まで徒歩で出ると「……福岡にもこういう船着場ある……」と息子。
まあ、ふ頭だしね……。どこでも似た感じにはなるとは思う。

「せっかく沖縄まで来たのに福岡でも見られる光景は嫌だ😫」と息子が言うので、なみのうえビーチまで足をのばすことにした、徒歩で。

なみのうえビーチが近づくと波上宮が近くにあると言うのがわかり、私が「ついでに波上宮に寄りたい」と言って寄ることになった。

波上宮という字をGoogleマップで見た瞬間「何かわかんないけど行かなきゃ(´・ω・`)」と思ったのだ。

神社には興味無い息子は普段なら「絶対行かない」と騒ぐけど、波上宮には「いいよ」といって着いてきた。

珍し←

波上宮に着き、主祭神に伊邪那美命の名を見つけた時に「あ……」と思った。
那覇入りする2週間くらい前からなぜか手持ちのカードで「伊邪那美命」を表すカードばかり出ていたのだ。

呼ばれたんだな、気づいてなかったけど←え

でも何で呼ばれたのかなぁ?
と思いながらお参りをすませ、波上宮の横に回るとそこには……なみのうえビーチがあった。

で、ちょうど波上宮からビーチに降りたところに波上宮 略記 が表記してあり、ニライカナイの字が見えた。
その時に「あ、これだ」と思ったのだ。

理由は分からないが、このニライカナイという文字と、ニライカナイに思いを馳せる昔からの人々の思いを体感するために波上宮に導かれたのだな、と直感した。

息子からは「(景観が)思ってたのと違う~」と言われた(笑)
しかし息子が思う「沖縄らしい光景」は離島やバスなど車を使わないと行くことすら叶わない場所の光景なので仕方ない。
「あなたが思っている風景はバスや船に乗らなきゃ行けません」ときちんと伝えておいた。

なぜ、那覇でやんばる国立公園みたいな風景とか石垣島みたいな風景が見られると思ってたんだ、息子よ←

しかし私は息子に心の中ではこうも呟いた。
「ごめん、これママが来ないといけなかった場所であなたには1ミリも関係なかったわ← つかこの那覇旅行自体がそうだわ← あなたの行動力、上にいいように使われたのよ、本当にごめん←」


ホテルに戻り再度ニライカナイについて調べると常世国にいきあたり。
ニライカナイや常世国の概念がなんとなく冒頭の悟りめいた理解に通じるところがあると実感し。

これが今後の私の軸になるのだな、とあらためて思った。

波上宮、なみのうえビーチ。素晴らしい場所でした。
ありがとうございます😊

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