cataclysm:dda magiclysm基礎魔法領域雑感(2022/11/13開発版時点)

基本的な知識は下記を参照。現状の開発版の魔法領域について思ったことをまとめていく。

https://w.atwiki.jp/cataclyj/pages/252.html

〇魔法使い

○概要

簡潔に表すなら「扱いやすい防御不可火力の揃った対単体戦闘用魔法領域」である。最大の特長は純粋ダメージ(このゲームにおける防御不可ダメージのこと)の遠距離呪文が一通り揃っていること。座標指定+壁越しのマジック・ミサイルを初め、多少のAOEを持つマナ・ビームにマナ・ブラスト、狙撃用のフォーカスド・ボルトと、どれもこれも徹底して扱いやすい。これだけならまぁ単純火力だけかぁという話になるが、そこにエスケープやフェイズ・ドアといったテレポート呪文をはじめとする緊急回避用呪文も幾つか揃っており、とにかく確実に火力を通すということに関してはソツがない。
そしてこれらを支えるのが最強の超加速呪文ヘイストである。開発版にてナーフを受けてもその強さは健在。この魔法領域の戦法は初手ヘイストからの純粋ダメージ呪文を叩き込むという一点に集約される。
弱点があるとすれば、それ以外の用途があまりないことであろう。インパクト・スリングは無制限の射撃手段たり得るかと思いきや素材としてスリングを要するし、低HPの敵をカエルにするベールフル・プロモーフも後述するアニミストに比べれば一段劣る。ステータスを飛躍的に上昇させる呪文も揃ってはいるものの、この魔法領域単体では活かしきることがやや難しい。
また、ここで紹介しているマジック・ミサイルやマナ・ビームについては魔法杖が用意されているのもやや痛い。マナの欠片という補給がやや難しい消耗品さえ許容すれば、この魔法領域を採用する理由の大半が消えてしまう。そうすれば、後述する必殺呪文を有するアニミストの方に軍配が上がることになる。
とはいえ内部modを一通り乗せるだけで魑魅魍魎が跋扈する現開発版環境において、シンプルに強い相手を叩き潰すことに特化したこの魔法領域は常に一定の価値がある。他の支援型魔法領域と合わせて使えば盤石なのは間違いないだろう。

○目玉呪文

・マジックミサイル
座標指定・壁越し・純粋ダメージと三種揃った便利魔法。思ったより燃費が良くないことと単発ダメージの低ささえ許容すれば、強化ガラスや壁の向こうの固定配置モンスターを一方的に排除できる。ただし魔法杖で代用可能。
・フォーカスド・ボルト
脅威の射程60を誇る、文字通りの狙撃用呪文。現状ここまでの狙撃性能を誇る魔法が他にないため、特に軍用タレットを初めとする長距離射撃手段を持つモンスターを排除する手段として用いることもあるだろう。
・ヘイスト
アクセルフォーム。クロックアップ。超加速する。圧倒的行動回数で敵を封殺できる、魔法使いの最終奥義。ただしスタミナ回復速度は変化しないため、ヘイスト状態で歩き回ると知らないうちに疲れ切ってしまう。やや重めなマナ消費も相まって、効果時間中の攻撃手段に頭を使う呪文である。

○入手難易度

下手をすれば呪文書より魔法杖の方が早めに拾えてしまうこともある。マジック・ミサイルのような低級呪文はまだしも、それ以外の呪文は魔法戦士の書を探すことになる。他の呪文と同程度には入手しづらいので注意しよう。

○相性の良い魔法領域

燃費の良い呪文が揃っているわけではないので、それを補う魔法領域が必要となる。またディスラプション・ボルトという必殺呪文を失ってしまうので、それらを補う手段も欠かせない。無難に高燃費呪文と電撃ハメを併せ持つストームシェイパーが賢明か。魔法使いを選ぶということは、敵の耐性はある程度まで度外視してよいということになるため、ケルビニストは採用から外れやすいだろう。

〇アニミスト

○概要

恐らく、magiclysmの基礎魔法領域において最も強化を受けてきた魔法領域である。それもこれも魔法使いが領域として強すぎたのが悪い。
あらゆる支援を受け続けたこの魔法領域は、最早以前の弱々しい印象とはかけ離れている。何しろ使い方次第では魔法使い領域よりも高い火力を叩き出せるからだ。その最新のスタイルを見ていこう。
さて、アニミストの最大のウリは召喚呪文……などではなく、掟破りのHP割合ダメージを実装してしまったディスラプション・ボルトである。レベル1でもその時点でのHPの3割、最大で半分もの割合「純粋ダメージ」を敵に与える。そう、どこからどう見てもジャイアントキリングのために用意された呪文だ。思い出すだけでも忌々しいロボットやゾンビ、ドラゴンにクモといった怪物達のHPが、並の攻撃魔法程度のマナ消費で半分以下にまで減少していくのである。しかもこの呪文、一定のHPまで弱った相手をシャドウ系の友好モンスターに変えるソウルレンドという魔法までセットで付いてくる。つまりアニミストは、ディスラプション・ボルト→ソウルレンドという必殺コンボこそが真骨頂の魔法領域と化したのだ。
最大の強みを紹介し終えた所で、それ以外のアニミストの呪文についても見てこう。その傾向を雑にまとめるなら、「高火力」「近距離用で癖が強い」「召喚呪文多め」といったところだろうか。スマイトやネクロティック・ゲイズ、ラプチャーといった近接高火力呪文や、サモン・ゾンビやレイスフル・スピリッツといった召喚呪文を使い分けながら戦うことになる。ただし、これらの呪文は種類が豊富な割にどれも使い勝手が悪い。召喚呪文は未だに火力や持続時間に難がある場合が多く、他の火力呪文も短射程やHP消費+苦痛といった代償が重く、微妙な部分が目立ってしまう。どうしても扱いやすさという点では魔法使いに及ばない。
それでもmod導入環境下のCDDAにおいては、どの程度の化け物が現われるか知れたものではない。そいつらを確実に粉砕する手段として、ディスラプション・ボルトは余りにも優秀すぎる。怪物を退治して、まだ見ぬ貴重なアイテムを根こそぎ手に入れたい、という野心に溢れた人にとっては欠かせない魔法領域だろう。

○目玉呪文

・ディスラプション・ボルト+ソウルレンド
magiclysmが誇る最強のジャイアントキリング呪文。ショゴスやブラックドラゴンといった最上級モンスターを確実に葬り去るための必殺手段。アニミストという魔法領域の存在意義の2/3はこの呪文が持っている。正直レベルを上げなくても十分な火力を持っているが、この呪文を使う時は大抵危険な強敵相手であるため、可能なら性能を最大限発揮できるレベルまで上げておきたい。
・ラプチャー
この魔法領域の短射程高火力呪文の中では最大の燃費を誇る呪文。発動すると純粋属性ダメージのDOTを相手に与える。しっかりレベル上げをしないと効果を発揮しないものの、最大レベル時には毎秒90ダメージが6秒間持続する。これで消費マナは250まで下がるのでダメージ収支も相当にいい。
・ディバウアー
最近追加されたばかりの呪文。仲間に対してHP100%分の割合純粋ダメージを与え、自分のHPを最大20回復する。つまり、味方絶対死ぬビームを撃って自分は回復する呪文なのである。マナ消費250でHP最大20回復はかなり燃費が良く、マナ消費200前後の仲間召喚呪文を供物としてもまだまだ他の回復呪文より高効率である。が、折角のC:DDAなのでもう少しズルをしていきたい所。コイツの真の相棒は仲間召喚呪文などではなく改造ノートPCである。これでロボットをハッキングし、ソイツを代償に発動すれば邪魔なロボットを消しつつ自分は回復できて一石二鳥。ひどい技である。なおアニミストにはHPを最大40削ってマナを1000程回復できるライフ・コンバージョンという呪文もあるが、こちらは結局苦痛を伴う関係でディバウアーとの併用は割に合わない。この辺りも使いにくい要因なんだよなぁ……。

○入手難易度

最初に入手出来るのは大抵スマイトからだが、流石にこの呪文だけを目当てにアニミストを使い始めるのは止めた方がいい。その他の呪文書はいずれも入手難易度がやや高いため、結局は魔法使いの呪文書とどちらが先に手に入るかで魔法領域を選ぶことが多くなるかもしれない。

○相性の良い魔法領域

ディスラプション・ボルトを手に入れた代償として、アニミストは耐性持ちの雑魚敵を確実に倒す手段を失っている。これを補う手段が必要となるわけだが、ここは考え方次第による。魔法杖で代用可能と割り切れるなら呪文自体の燃費が良く強力なストームシェイパー、代用不可と考えるのなら相手の耐性を属性の豊富さで回避できるケルビニストが採用候補に挙がるだろう。いずれにしても魔法領域一つを強敵専用に使い潰しているという認識は持った上で他の魔法領域を取得すべきだろう。

〇ケルビニスト

○概要

炎と氷の魔法領域。遠・近・範囲攻撃の火力呪文を一通り揃え、近接用の武器防具を召喚する呪文も用意されている。総じて攻撃に特化した魔法領域である。地味にライターとか用意できたりもする。
遠隔座標指定、近接攻撃、範囲攻撃をそれぞれ取りそろえている火力呪文は、その二属性という特長により攻撃する相手を選ばない。氷属性は耐性持ちが少なく、炎属性は炎上追加ダメージにより特にNPC相手に高い火力を叩き出す。ただし目立って強いと断言できる呪文は少なく、超強化されたストームシェイパーと比して印象が薄い。一部の火力呪文に絞って言えば射程が長く最大レベルまでの到達も容易であり、燃費で勝ってもいるがそれ止まり。本領域特有の利点があるとすればフロスト・アーマーが凄まじく優秀な鎧呪文になったというぐらいだろうか(通常ゾンビならびくともしない防御力に耐酸耐電耐火を兼ね備えた動作制限0のオーラを纏う。超強い)。
このため、ケルビニストを採用する理由は基本的に他の魔法領域の弱点の補強という考え方になる。例えばアニミストを採用したときのマジック・ミサイルの代用、アースシェイパーを採用したときのスピリチュアル・アーマーの代用といった具合だ。結局ゲーム中で欲しい呪文書と出会えるかどうかは運次第のため、ケルビニストを採用する状態に至るケースは割と少なくない。そんな中でも、確実に火力を通すことができるという点でこのケルビニストが腐ることはそうそうないだろう。……まぁ、ストームシェイパーと比べなければの話だが……。

○目玉呪文

・フロスト・アーマー
現状におけるケルビニスト最大の利点と言ってもいい。様々な敵の攻撃手段をこれ一つでほぼシャットアウトできて、しかも動作制限0。ストームシェイパーには鎧系の呪文もないため、防御力を補うという理由でこの魔法領域を選択してもいいくらいである。召喚呪文はレベル上げが重要なため、しっかり時間をかけて常に鎧を装着できる状態にしておこう。

○入手難易度

炎は炎、氷は氷で別個に呪文書が存在する。そのせいで先述した敵耐性の貫通という目的達成にはやや探索を要することになりがちである。ちなみに優先すべきは当然フロスト・アーマー有する氷の方の呪文書だ。魔法杖が実装されているが氷の方は使い捨てとなっているため、結局魔法領域が本領ということになる。

○相性の良い魔法領域

アニミスト、アースシェイパーの二者。前者は小回りのきく耐性回避呪文のため、後者はテクノマンサーのスピリチュアル・アーマーに代わる鎧系呪文のためということになる。ドルイドやバイオマンサーの場合は、どちらを選んでも大きく変化はしない。好きな方を選ぼう。

〇ストームシェイパー

○概要

ケルビニストの不倶戴天の敵、ストームシェイパーである。領域としての要点をまとめれば「高燃費高火力」、「電撃」、「バフ系呪文」ということになるか。とにかく強い魔法領域である。
C:DDAでは電撃ダメージを受けたキャラクターは電撃状態となり、スピードが低下する他、回避・近接命中にデバフを受ける。早い話がスタンに近い状態になるわけだ。この状態を能動的に呪文で生み出せるストームシェイパーは、基本的に大半の呪文がスタンを与えられるも同然なのだ。
本魔法領域の二大呪文と言えばライトニング・ブラストとストームフィストであろう。ライトニング・ブラストは最大レベルまで高めると真価を発揮する呪文であり、詠唱時間約0.6秒、マナ消費55、電撃属性100ダメージ、小規模範囲呪文、壁越し、感電によるハメが可能と、電撃耐性がない限りこの魔法で8割の敵は事足りてしまう。
ストームフィストはデータが残っているだけでゲーム内で触ることができなかった呪文だが、最近の更新で遂に実装された。その正体は20もの電撃固定ダメージを持つセスタスを呼び出す召喚呪文である。殴る度に相手が電撃状態になるため、一方的に相手を殴り続けることができてしまう。スタミナ消費の少ない素手攻撃に20ダメージものバフまで加わるため、この呪文一つで近接戦闘が解決する程度にはぶっ壊れている。しかもレベル最大ならマナ消費150で6時間持続し、つまりは永遠に装備していられる。
正直この二つだけでもケルビニストを圧倒しているのだが、更にバフ呪文、テレポート、広範囲殲滅呪文が取りそろえられており、弱い呪文が殆ど無い。この魔法領域で戦闘方面は完成していると言いたいところなのだが、実はストームシェイパーには明確な弱点が一つ存在している。電撃耐性を持つ敵である。C:DDAは電撃攻撃を放つ敵の多くは電撃耐性を持つため、彼らにはストームシェイパー自慢の電撃呪文が一切効かないのである(ちなみにロボット系の敵は電撃耐性ではなく炎耐性を持つ。私もこの記事を書くまで勘違いしていた)。一応電撃属性以外の呪文も持ってはいるが、それでも強みの大部分が失われるのには違いない。
ただし、電撃攻撃を持つ敵への対抗策を持つ魔法領域もまたストームシェイパーだったりする。電気系統の敵を探知できるエレクトリック・アイや、電撃耐性を得られるエレクトリック・アーツなどが該当する。そのため、電撃耐性という弱点をもってしてもまだこの魔法領域を断念する理由には至っていないのが現状なのだ。他の魔法領域で電撃耐性を持つ敵をどこまで攻略できるか検討してから、本領域を選ぶといいだろう。

○目玉呪文

・ライトニング・ブラスト
具体的な強みはもう概要部分で語り尽くしたので、ここでは敢えて弱点でも。まず電撃属性故に耐性持ちに弱い。射程が12しかないため、近づかなければ撃てない(これに限らずストームシェイパーの呪文はケルビニストに射程で負けることが多い)。そして最大レベルが35と高いため、しっかり上げきらないと本領を発揮してくれない。一ヶ月くらいかけてしっかりレベル上げに専念する必要がある。それ以外はトップクラスに強い呪文である。
・ストームフィスト
こちらも強みは語り尽くしたが、実際にはここから更に素手武術が加わるため一層強くなってしまう。何なんだコイツ。とにかく最初の一発を当てるためと、電撃状態中の攻撃を確実に回避するために命中や回避バフの付く素手武術が強いだろう。

○入手難易度

直近の更新に伴い呪文書の数が大幅に増えた。その中で強い呪文が入っている呪文書は一部だが、いずれにせよ入手しやすくなったことには変わりない。しかもケルビニストと違って初心者用の呪文書もしっかり用意してあるため、その気になればすぐ魔法領域を選択できる。本当にズルい。

○相性の良い魔法領域

どれほど強い相手でも電撃でハメ倒せるため、後は電撃耐性持ちへの解答を持つだけということになる。それなら小回りの効く魔法使いの出番だろう。また、ケルビニストと違って鎧系呪文を持っていないことから、テクノマンサーを取得することが急務となる。

〇テクノマンサー

○概要

利便性NO.1。無尽蔵の火力呪文と探索能力最強の地位を欲しいがままにするテクノマンサーの登場だ。
さて、まずはこの魔法領域について説明する前に、現開発版における凶悪無比なテクニック「無限エタノールコンボ」を紹介しよう。magiclysmには「無限の酒樽」というアイテムが存在する。使用する度に無限にウイスキーが湧く小さな樽である。基本的にはポーション系の作成に用いる筈なのだが、実はこのゲーム、「エタノール燃焼装置」というアルコール系の液体をCBM電力に変換してしまえるCBMがある。つまり、無限の酒樽とエタノール燃焼装置を組み合わせることで、事実上無限にCBMの電力を高速で充電することができてしまうのだ。
そして、これを火力呪文へと費やせる手段がテクノマンサーには備わっている。CBM電力をコストとする珍しい攻撃魔法、レイズとテイズだ。レイズは熱属性の遠距離呪文、テイズは電撃属性の近距離呪文で、これ二つで属性耐性をそれぞれに補い合う事ができる。テイズは電力30消費で30ダメージと単発火力が低く、レイズは電力110消費で熱属性60ダメージとコストはやや悪い。両者とも万能と呼べる性能ではないが、無限エタノールコンボの前ではそんなもの関係がない。ちょこちょこ歩き回りながら連発するだけで大体の敵群は壊滅する。magiclysmが実現した無尽蔵火力の数少ない一例である。勿論、その無限の電力をCBMの使用に回してもいい。
正直これだけでもテクノマンサーには十分な採用価値があるのだが、この魔法領域開発者のアイディアがよく湧いてくるのか他にも便利な呪文が目白押し。透明化、透視、テレポート、バイク召喚、カート召喚、遠隔鍵開けと何でもござれ。攻撃手段に関しても強力な仲間召喚魔法アニメイテッド・ブレードや純粋ダメージを持つ聖剣を装備できるホーリー・ブレードなど、とにかく穴らしい穴がない。直近の召喚魔法強化の恩恵もきっちり受けており、例えばスピリチュアル・アーマーは動作制限わずか2で防御力20オーバーという超性能鎧を全身に最大6時間まとえる。もはや防御力を気にする必要がない。
そんなテクノマンサー最大の弱点といえば、やはりCBMと魔法の併用であろう。CBM電力の分だけマナの最大貯蔵量にデバフを受ける仕様上、テクノマンサーはCBM電力とマナの残量に繊細な管理を要する。そこさえ許容できるなら、テクノマンサーは無限の利便性をもたらしてくれるだろう。

○目玉呪文

・レイズ/テイズ
強みについては先述した通り。とにかく無限に撃てる攻撃呪文なので、これをメイン火力にするのなら他の魔法領域の選び方を考え直すぐらい強い。とはいえ無限エタノールコンボが大前提となる強さなので、そこに辿り着かなければ真価を発揮できないことは覚えておこう。
・スピリチュアル・アーマー
固すぎる。11kgという重さと耐酸耐熱性能が無いことを除けば弱点がない。コイツをぶち抜けるのはライフル以上の重火器ぐらいのものである。重さについてもmagiclsymならなんだかんだ解消できる手段はあるので何とかなってしまう。呪文書自体も容易に手に入るため、テクノマンサーで遊ぶのなら取りあえずコイツとレイズテイズを鍛えてしまえば中盤までは何とでもなると覚えておこう。

〇入手難易度

ハッキリ言って入手しやすい。まずスピリチュアル・アーマーとホーリー・ソードが載っている呪文書がそこら辺で入手できてしまう。おまけに初心者用呪文書からテイズも入手できてしまうため、強い呪文まですぐアプローチできてしまう。こんなところでも優遇されているのがテクノマンサーらしいといえばらしい。

〇相性の良い魔法領域

強力な鎧系呪文が搭載されているのでケルビニストを採用する理由が薄い。小回りの利く火力が揃っていることを考慮すると、アニミストを採用してしまえばボス退治も簡単になって探索がより一層捗るようになるだろう。

〇補足:無限エタノールコンボに関する覚え書き

最低限必要なものは蓄電装置×2か蓄電装置Mk.II×1、エタノール燃焼装置、無限の酒樽。これで少なくとも呪文を一回以上発動可能になる。無限の酒樽は驚異の炉に最低一つは置いてある。
このコンボに最短で辿り着く方法がある。まずはAfterShockを導入した環境下で「挑戦-過剰改造」シナリオを選択し、職業をサイボーグ(失敗作)に設定。各種特質を取得しつつコンピュータ・医療・電子工学にスキルを振る。あとはスタートと同時に全ての故障CBMを取り除くだけ。CBM摘出失敗やCBMクリニックからの脱出失敗による死亡の可能性もあるが、成功さえすればいきなり電力500にエタノール燃焼装置まで持った状態で開始できる。おまけに暗視と電気受容器官まで付いてくるので、序盤は極めて快適に進められる。テクノマンサープレイを目指すときにはぜひ試してみてほしい。

〇アースシェイパー

〇概要

テクノマンサーへの復讐鬼。拠点防衛において最強の座を欲しいがままにするアースシェイパーである。アースシェイパーの特長は拠点防衛に役立つ呪文が多く揃い、火力呪文も充実していることだ。前回このnoteで雑感記事を書いたときには、アースシェイパーは紛れもなく最弱の魔法領域であった。そんなアースシェイパーは、二度の強化を経てテクノマンサーを喰らいつくさんばかりの強化を得て帰還したのである。
本領域最強の呪文と言えばムーブアースだろう。地面の地形を変化させる魔法であり、唱える度に地形に穴を掘っていく。同じ場所に詠唱を重ねると最終的には陥没穴となり、そこに足を踏み入れたモンスターはみな奈落へと落ちていく。ムーブアースを数回詠唱さえできれば、あとは@に迫るモンスターを片っ端から穴へと落としていくだけ。ダメージもマナ効率もへったくれもない、無限に敵を葬り去れる必殺地形の完成である。
更にアースシェイパーは、石の壁を作成できるピラー・オブ・ストーンという魔法も以前から持っている。この二つを組み合わせると何ができるか。そう、拠点である。必要な施設や仲間のスペースを石壁で囲って保護し、入口近辺にムーブアースで穴を掘って敵を叩き落す。そんな堅牢な拠点をマナ消費のみで作り出せてしまうというのが、アースシェイパーの最大の強みである。
更にこの魔法領域、テクノマンサーへの恨みが深いのか似た呪文が幾つか実装されている。例えばクレアボイアンスはエックスレイ・ビジョンと同じ透視呪文だし、最近実装されたシェイプ・オブ・ダストはなんと透明化呪文。しかもマナ350消費で最大10分間透明化と、これまでの透明化手段と比べても段違いに燃費と持続時間がいい。
それでいてテクノマンサーよりも攻撃呪文が充実しており、もはやテクノマンサーに手も足も出なかった頃の面影は全くない。探索のテクノマンサー、拠点防衛のアースシェイパーとしっかり差別化された良い魔法領域として完成したのである。自分のプレイスタイルに合わせて、好きな方を選んでみよう!

〇目玉呪文

・ムーブアース
何もない地面ならば3回、道路など舗装がなされた地面ならば4回詠唱することで当該地形を陥没穴へと変更させる。一段階手前の深い穴で止めておけば死んだモンスターからのアイテム回収も望めるため、穴の深さはうまく使い分けよう。建物の床や木々、岩などがあるマスは無視される。レベル1の段階でも3×3マスを対象として発動してくれる。なおレベルアップで改善されるのは詠唱時間のみであるため、覚えたらすぐ実践投入しても問題ない。陥没穴は危険地形回避AI持ちのモンスターや空を飛んでいるモンスターには効果がないため、これらの敵に対しては他の回答を用意したい。
・ピラー・オブ・ストーン
石壁を一つ築く。詠唱したマスに一つだけしかおけないため、ムーブアースと違ってある程度の範囲を石壁で囲むにはかなり時間がかかる。ちなみに低レベルだとダメージ判定が発生するデメリットがある……はずなのだが、今のところ敵味方地形アイテムどれにも効果がない。唱えたい放題であるが続報を待ちたい。
・シェイプ・オブ・ダスト
10分透明化と聞くと強力そうだが実はしっかりデメリットがあり、透明になると同時に@の周辺に土煙が発生、隣接マス以外は何も見えなくなってしまう。この状態では魔法詠唱も射撃も困難なため、基本的にはこの状態のまま敵のいそうな場所に突っ込んで近接戦をしかけることになる。それでも十分に強い呪文だが、何の制限も無しに透明になれるインビジビリティとは違うことを覚えておこう。

〇入手難易度

たっかい。というか、上記三種の呪文がまとまった呪文書が存在しない。なので、それぞれ単一の呪文書がドロップするのを待つしかない。なぜだぁー!

〇相性の良い魔法領域

拠点での生活をより良いものにするため、ドルイドの採用を検討したい。浄水アイテムの生成や農業の支援など、拠点での生活が捗ること間違いなしだ。

〇ドルイド

〇概要

もしアナタが、無人島に一つだけ魔法領域を持って行ってもいいと言われたら何を選ぶだろうか? 私はノータイムでドルイドと答える。ちなみに私がそう確信できるようになったのはここ一週間のことである。ドルイドは直近の更新で爆発的に強化された。
その代表格がネイチャーズ・ボウである。必要筋力9、最大射程12、火力29の無限に矢を撃てる弓を召喚できる。このネイチャーズ・ボウ、最近の召喚呪文強化に伴い、持続時間が6時間に延長された。当然時間内のマナ収支はプラスである。つまりネイチャーズ・ボウは、24時間いつでも矢を撃ち続けられる呪文となったのである。
弓は開発版の更新で射撃時にスタミナを消費するようになった。引き撃ちするにもスタミナ管理が必要となる。火力29という数値は、弓の特長であるヘッドショット発動の要件を満たさない。射程12という短さもやや不安の伴うものだろう。それらを差し引いてもなお、「呪文単独での無尽蔵遠距離火力の実現」という快挙を成し遂げたのは、このネイチャーズ・ボウが唯一である。
更にドルイドにはHP回復呪文が二種類実装された。一つは時間を掛けてじわじわとHPを戻していくものであり、もう一つは詠唱にアイテム消費を必要とする。どちらもバイオマンサーには性能で劣るが、それでも回復呪文には違いない。
これらの呪文によって、ドルイドは「ただ生きていくだけならば最強格の魔法領域」へと進化を遂げた。ネイチャーズ・ボウで雑魚を蹴散らし、群れに対しては出血効果を持つ範囲魔法ルート・ストライクをもって迎撃する。戦闘中の傷は回復呪文で癒やし、召喚呪文で逃走する際の囮も用意できる。日々のサバイバルについては野生動物をネイチャーズ・コミューンで沈静化することで円滑に狩りや採集を行い、生水はピュリフィケーション・シードで浄水する。栽培に関してもサクリフィシャル・リグロースで優位に立てる(代償のHP消費も回復呪文実装後の今なら大した問題ではない)。総じてサバイバル・生存に特化した魔法領域としてはほぼ完成に近いだろう。
そう、サバイバルと生存だ。私は先程「無人島に」という問いを投げかけたが、では実際のゲーム環境ではどうか? 恐らく厳しい。訳の分からないモンスターが跳梁跋扈するcataclysm dda世界では、探索や強敵との戦闘も中々に避けがたい。そんなとき、ドルイドはどうしても火力不足に感じられてしまうのだ。この場合は他の魔法領域に頼らざるを得ないだろう。生活の基盤になり得るが、他の魔法領域との併用を念頭に置く必要がある。ドルイドの総括としてはこんなところだろうか。

〇目玉呪文

・ネイチャーズ・ボウ
ここで使い方をしっかりと明記しておこう。まずf→pでしっかり狙いを定める従来の射撃方法はスタミナ消費が激しすぎるため厳禁だ。f→aかf→cで狙撃レベルを落とせばある程度快適に連射できる。それでも弓の熟練をとらなければ扱いづらい部分もあるため、しっかり練習して熟練の取得もしておこう。やることは多いがその分の見返りもちゃんとある呪文である。なお、この手の召喚呪文にしては珍しく装備しながら呪文を詠唱できないので注意。
・レストレーション
ドルイドの回復呪文。長めの詠唱時間ののち、数分~15分かけてHPをじわじわ回復していく。重めのマナ消費と持続回復という点でバイオマンサーのそれには劣るが回復呪文には違いない。しっかり鍛えていざというときに唱えらえるよう準備しておこう。
・コーズ・ロット
なぜかドルイドが隠し持っていた必殺の広範囲殲滅呪文。自分を中心として敵と地形に純粋属性の継続ダメージを与える。この呪文、鍛え続けるとなんと効果時間が50秒、そして効果範囲が自分中心に半径50マスまで拡大する。並みの遠距離呪文よりも長射程かつ広範囲に純粋ダメージをもたらす呪文が弱いわけがない。入手がやや難しいが、文字通りドルイドの切り札なので見つけたらぜひ鍛えておきたい。

〇入手難易度

とても良い。木々の書という呪文書にドルイドの有用な呪文はほぼ詰まっているのだが、この呪文書がいろんな本棚に挟まっている。街一つ探索できれば、魔法施設がなくてもいつかはゲットできるレベルである。コーズ・ロットは別の呪文書をしっかり探す必要がある。頑張ろう。

〇相性の良い魔法領域

正直どの魔法領域でも構わない。どの魔法領域であってもドルイドよりは大抵火力の高いものだし、火力が高いからこそその燃費の悪さをドルイドはネイチャーズ・ボウで補える。強いて言うならケルビニストかテクノマンサーで鎧系呪文枠を押さえておきたいぐらいか。

〇バイオマンサー

〇概要

現状最も強化が必要とされる一方で、全く採用の価値がないわけでもない、そんな微妙なバランスの上に成り立っているのがバイオマンサーだ。その実情を見ていこう。
かつて、死にたくないのであればバイオマンサーは欠かせない魔法領域であった。唯一の特権であった回復呪文キュア・ライト・ウーンズは強力無比で、一度はナーフも入った程だった。だが、ドルイドにも遂に回復呪文が実装され、王座の地位を追われたバイオマンサー。最早この魔法領域に価値は無いのか。
私はまだそうは思っていない。わずか3秒でHP20回復は現在でも破格の数値であるし、ペイン・スプリットやコアグラント・ウィーヴなど、その他の回復呪文も充実している。コンジャー・ボーンスピアやビシャス・テンタクルといった遠隔攻撃可能な近接武器の召喚呪文も強力なものが揃っている。収納を手助けするフレッシュ・ポーチも便利だ。
そしてこれだけ便利なら、上位魔法領域に望みを託すこともできる。CBMと魔法の相乗効果を更に高められるバイオテックや、近接戦闘時にHPを回復できるブラッドメイジといった強力なパッシヴ効果を持つ上位魔法領域を使えば、ドルイドの利便性を上回ることも十分に可能だ。総じて、上位魔法領域を狙いつつ回復特価の魔法領域が欲しい人にはオススメできる魔法領域だろう。
でもまぁ、さすがにもう少し強化欲しいよね。折角だし遠距離関係の火力呪文とか武器召喚呪文とか、どうでしょうか?

〇目玉呪文

・キュア・ライト・ウーンズ
実は仲間も回復できる便利な呪文。マナ消費が重いため詠唱直後は攻撃呪文を唱えにくいが、そこは武器を召喚できる呪文で乗り切ろう。
・ペイン・スプリット
全身のダメージを均等化する呪文。このゲームは人体の各部位にHPが設定されており、四肢のいずれかのHPが0になると骨折してしまう。ここから完治するまでには本来長い時間を要するのだが、その過程をすっ飛ばせてしまうのがこのペイン・スプリット。一度詠唱するだけで骨折箇所を含めた全部位のHPが均等化され、骨折もたちまち完治する。ある意味でバイオマンサーの奥義とも言える呪文である。その特性上一度覚えてしまえばレベルアップすることはなく、自身の呪文スキルを上げることでしか成功率を上げることはできない。この呪文が必要となるときは大体絶体絶命の状況なので、いざというときに備えて呪文スキルは5以上にしておこう。
・ビシャス・テンタクル/コンジャー・ボーン・スピア
両方とも強力な遠隔攻撃付き近接武器召喚呪文。ビシャス・テンタクルで装備できる触手鞭は3マス攻撃可能で素手格闘対応武器だが、命中が0でやや当てにくい。コンジャー・ボーン・スピアで装備できる骨の槍は2マス攻撃と触手鞭より短いが、命中+2と当てやすく武器のテクニックも豊富だ。それぞれ一長一短があるので、自分のプレイスタイルで選ぶといいだろう。

〇入手難易度

キュア・ライト・ウーンズのみ回復呪文が揃った呪文書に書かれているため手に入れやすいが、他は軒並みやや難しい。探して手に入れても即座に環境が変わるレベルで強い呪文がないのもやや辛い。やはり現状のこの魔法領域の真骨頂は回復呪文にあると考えるべきだろう。

〇相性の良い魔法領域

悪い意味で特にない……が、できれば遠距離が強い呪文の多い魔法領域があると嬉しい程度か。

〇終わりに

今回はここまで。今後の更新については本記事を書き直す方針で対応したい。何かしら情報に齟齬や間違いがある場合はぜひコメントで教えていただけれるとありがたいです。ではでは。


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