歴史から学ぶ
歴史から学ぶことは重要なことと判りつつ、知らないことも多くなかなか学んでいないことを木下 斉さんのVOICY 「今日はズバリ言いますよ!」を聞いて痛感しております。
日本は資源価格の高騰や主要国と我が国の金融政策の方向性の違い等に起因する円安進行を背景に2022年過去最大の貿易赤字になっているんですね。
https://www.meti.go.jp/report/tsuhaku2023/2023honbun/i2220000.html
<経済産業省HPより>
感覚的に赤字になっているとは思ってましたがこれほどとは。。。。。
2000年代までは家電などで貿易黒字だったのが、
2008年リーマンショック
2013年東日本大震災
を経て、原発停止にともなう鉱物原料の輸入、家電製品の中国からの輸入特に通信機器などによる黒字幅のて低下、さらに円高による生産拠点の海外展開により国内でのものづくりも縮小傾向にあります。
現在は円安による鉱物原料の購入費用がかさみ、エネルギー自給率が低くいことが大きく響いてますね。さらに日本は食料自給率も低いのでとんでもないリスクを抱えているんですね。
放送を聞いて、ジブンで調べてみないとこのリスクは実感できなかったかもしれません。
そんな中でも自動車産業の頑張りが貿易赤字に対する歯止めになっているんですね。
いまや中国のクルマづくりはスマホ感覚で開発・生産されていることに対して、今までと同じものづくり(改善しながら)のやり方で対応していくと勝てる勝負も勝てなくなってしまうかもしれません。
日本のクルマは安全過ぎるぐらい安全につくられているので、海外メーカーと競争するには行きすぎた規格・安全基準(オーバースペックという意味での)は見直し・改善して海外メーカーと勝負できる体制にしたほうが、近江商人のことばではありませんが“三方よし”のみなんハッピーになるのではないかと思います。
売り手よし、買い手よし、さらに世間よしとなるには、マスメディアを含めた消費者・生活者がもう少しクルマ産業に対して理解を深める必要があるのかもしれません。
豊田会長がご指摘のとおり、今後の安全性を増すためにはクルマの自動運転では限界があり、インフラ側・生活者のモビリティーに対する意識の改革・改善がないと誰もか手軽に自動運転のクルマに乗ってより安全な社会は到来しないと思います。
事実、多くのクルマメーカー様や大学様の構内では完全自動運転はできる状態にまで日夜研究されてます。ただ、それを公道で実現させるにはクルマ単体だけでなく、信号・道路などのインフラの整備は勿論、自動運転のクルマと人が運転するクルマの混在するパターンで
“いかに安全に運用できるか”
は自動運転のクルマ側ではなく、ハンドルを握る自動運転ではないクルマのドライバー側と、歩行者・自転車など他のモビリティーを運転するドライバー側の問題・課題があることを私たちはもっと理解して、クルマ業界やこれから来るべき自動運転のクルマが走る社会の実現に向けて理解が進むと嬉しく思います。
貿易赤字の縮小・解消にはエネルギー問題の解決が不可避で安全性の確保を前提とした原子力の利用も含めた多様な電源利用を進め、鉱物性燃料の輸入依存の低減を図ることが、貿易収支構造の強靱化を図る上でも重要な課題であるとのことなので、原子力の利用の議論・討議が活発にならないと貿易赤字もエネルギー問題も解決出来なさそうですね。
2000年前半以前のように製造メーカーが国内製造拠点を強化する動きもあり、
・国内投資拡大
・イノベーション加速
・所得向上
という三つの好循環の実現が理想といわれてます。特に、イノベーションの加速はそうたやすく起こりにくいので、本来、現在頑張っている自動車産業へあたたかい目線で見守りイノベーションが起こりやすい社会環境へいざなうのが私たち生活者でも貿易赤字を削減できるひとつの方法かもしれません。
そんなトヨタ自動車さんの発祥の地にあるトヨタ産業術記念館に行って学びたくなってきました。
糸からクルマへのイノベーションの加速、歴史を学ぶことによりさらなるイノベーションの加速のヒントが見つかるかもしれません。
ジブン株式会社の経営における大いなるヒントも見つかりそうです。
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