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 身内の介護ABC

1〉高齢の家族や親族 
 母が令和元年8月に介護施設に入所、12月から翌年3月まで胃潰瘍と胃がんで入院、引き続き同じ施設に戻って早3年、コロナ禍で面会謝絶で少しも会えません。
  また、父方の叔父が令和4年10月末に心不全、肝不全など多臓器不全で検査後即入院、11月にはコロナの院内感染、明けて令和5年に最初の病院が一定の期間過ぎたために転院、転院後にコロナの院内再感染で食事ができず点滴でしのいでいます。

2〉介護の始まりは…
 母は父が亡くなってからずっと一人暮らし、いわゆる独居の年寄りでした。でも、70代までボケずに普通に暮らしていました。が、80才の誕生日を迎えた辺りで日記代わりの家計簿をつけるのやめ、お店で貰ったレシートや領収証を挟んでおくだけになりました。愛車の軽トラックも車庫入れが下手になり、周囲の壁もいつしか擦り傷増えました。親戚の葬儀の帰り道、夜道で道に迷い20分で帰宅する所を2時間近く迷ったそうです。
 運転免許の更新も行く日や場所を忘れてしまい、そのまま近所の警察署で返納手続きを済ませました。

3〉介護申請の前の出来事
 終活を自分で始める方は、徐々に行動範囲を狭くしたりできる事リストを作ります。逆に何もしない方は、まず医者嫌い病院嫌いになり、やがて入浴や着替え、片づけをしなくなります。
 私の母は、他人の世話を好きで近所や親戚の年寄りを訪問して、よく世間話をしたり手土産を持って行きました。けど、自分が歳を取ると他人の世話にならずにのんびりしたいらしく、まず医者嫌いになりました。近所や親戚の同世代のおばさん達が医者に行くと誘っても、ぐずぐずする事が多く困らせていました。
 やがて、実家が少しずつ異臭がし始めて、兄弟もおかしい臭いと騒ぎます。母の尿漏れが少しずつ酷くなった結果でした。寝る布団のしみが少しずつ増え、さらに座布団にも畳にも増えて行きます。猫が粗相したとか言い訳していましたが、明らかに匂います。

4〉いよいよ介護申請…
 誰だって、自分の親が認知症だとは思いたくないですが、とりあえず近所の町立病院へ連れて行きました。アンモニア臭のプンプンする母親を自分の車に乗せて、着いたら車椅子に乗せるのだが、これが簡単に行きません。車から降ろす、車椅子に乗せる、この二つの動作が自分できない高齢者を脇に抱えてよっこらしょっとやる。こっちが腰痛になるかもと思いながら、母を連れて受付へ行きました。事情を話して総合外来へ向かいますが、どこが悪いと言う訳でなく認知症の検査をするだけです。
 いよいよ検査、「今日何日ですか?」と訊かれ、母は「5月10日…」と答えまずまずでした。実際には4月26日で、こんな感じなら何とかとなると思いつつ、CTスキャナーの検査。結果を見て、目の前が真っ暗に〜見事なまでのアルツハイマー症、母は甘い物が好きでそれでいて糖尿病にはならず健康体、だがアルツハイマー症になって3年くらいと言う感じでした。

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