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藤井風という爆風を浴びてきた

2023年1月14日(土) さいたまスーパーアリーナ
Fujii Kaze " LOVE ALL ARENA TOUR " (埼玉)
参戦してきたので、感想というか心の叫びを書き散らしていこうと思う。

※セトリのネタバレを含みます。これから参戦予定の方でセトリを知りたくない方は閲覧をお控えください。

まずたまアリに到着して思ったこと。

ファンの年齢層、高っ。

中学生・高校生をほぼ見かけない。大学生より上のファンが非常に多い印象だった。もしくは、家族連れ。

私は大学生なので財力は無いのだが、隣でグッズを買っていた大人の方は…

「以上でお会計26000円になりま〜す」
…躊躇することなく26000円を溶かしていた。

いいなあ。私もロンT欲しかったけど、破産しちゃうなあ。

私が座った席は、200レベルの10番台。
双眼鏡を使わずとも、かなりしっかり見える席だった。見え方としては

↑ズームしてこんな感じ。藤井風、生きてる。

(最後の1曲のみカメラ撮影可能だったので、遠慮なく撮影させていただいた時の写真。この話はまた後で。)

18:00。開演時間になり、会場が暗くなった。

藤井風という男、チャリに乗って、客席横のドアから出てきた。

風チャリ、斬新で可愛い。モニターに映し出された笑顔のあまりの優しさに、涙が溢れた。

藤井風って存在したんだ…………

私の口からは思わずこんな言葉が出た。

お客さんと衝突したり、服を引っ掛けたりしながらようやく舞台に辿り着いた藤井風は、徐にピアノを弾き始めた。

最初の5曲がピアノ弾き語り、その後はバンド編成でのライブという構成。

ここからは、印象に残ったパフォーマンスを5つほど挙げて紹介していきたいと思う。


①旅路(弾き語りver)

風くん、曲中に2度ミスるの巻。
そして弾き直すの巻。
これぞライブの醍醐味。
間違えた時のふわ〜っとした雰囲気が堪らない。
天才よ、これからもライブでどんどん間違えてくれ。

②さよならべいべ(チャリ乗り回し)

私の大好きな曲。
この曲を歌いながら、彼はチャリを乗り回して客席を回ってくれた。
のんびり漕ぎすぎたせいで、後半めちゃくちゃ爆走していた。
サビの所で、皆んなで手を左右に振ってさよならをする振り付けがあるのだが、

私はこれをYouTubeで何回見たことか…!!!これがやりたかったんだ…!!あぁ幸せ…!!

生きててよかったなあ。
そして、ラスサビのギターがとても格好いい。
TAIKING(Suchmosのギタリスト)のギター、痺れる。
里庄の自宅でSuchmosを弾いていた男がTAIKINGと共に全国ツアーをする世界線を目の当たりにして、勝手に感動した。

私の大好きな曲、その2。
この曲は『死ぬのがいいわ』からの繋ぎが最高だったので、その演出を語りつつ曲名を紹介していこう。

前曲『死ぬのがいいわ』を歌い終えると、彼は音を立てて地面に倒れた。
そのまま数秒間が過ぎ、倒れたままの彼が囁くように歌い始めたのは

"青春の病に侵され  儚いものばかり求めて
いつの日か粉になって散るだけ 青春はどどめ色
青春にサヨナラを"

そう。"青春病" だったのだ。

思わず「ハッ……!!!」と言ってしまった。

地面に倒れる演出と、「青春の病に侵される」ことを掛けていたのだ。

全体的に儚い雰囲気が漂うこの曲。
Cメロで観客が一体化するあの感覚がとても好きだった。
儚く、良い青春だった。


④まつり

まつりのサビ、踊る気満々で来た。
毎晩毎晩、ライブを心待ちにしながら自宅のベッドの上で踊ってきた。
ようやく…本場のまつりダンスができる…!!
生で見た藤井風のまつりダンスは切れ味が凄かった。ていうか、手で分かるリズム感。しっかりと拍子に合わせて手が止まっている。
もうあの手をメトロノームにしていいんじゃないか???


⑤grace

この曲を聴いていると、不思議な浮遊感を感じる。彼の人柄がそのまま曲に出ているかのような、優しい、全てを包み込むような感覚。
どうしてもライブで聴きたかった。死ぬまでに必ず生で聴きたいと思った曲。やっと聴けた。
彼が考えていることをしっかり理解するのは難しい。正直、この曲を聴いても、分からないところはたくさんある。
別に無理やり分かろうとする必要は無いと、私は思う。
私は彼の生み出す音楽が好きで、彼の不思議な人柄が好きで、楽しそうにピアノと戯れている姿が好き。それならそれでいいじゃないかと思って生きている。


そして1番最後に披露した彼のデビュー曲
「何なんw」
この曲のみ撮影OKということで、動いて歌って呼吸する藤井風をしっかりスマホに収めてきた。
360度のセンターステージだったのだが、ぐるぐる回りながら歌ってくれるからありがたい。
アウトロのピアノタイム、尺に間に合っていないように見せかけて多分あれは意外と間に合っている。
(詳しくはTwitterで #藤井風LAAT などと調べれば彼のピアノソロが出てくる。)


やっぱり藤井風が弾くピアノは打楽器のようで、音が飛んだり跳ねたりしていた。
弾かれているピアノも嬉しいんだろうなあ。
ピアノ1つであそこまでのグルーヴを生み出せるのは天才だと思う。


長々と書いてしまったが、一つ言えることは

終演後の多幸感が凄い。

ということ。

もう、幸せいっぱい。心が満たされた。
なんて幸せな空間なんだろう。
終始ゆったりとした雰囲気で、自分の好きなスタイルでライブを見ることができる。座ってゆっくり楽しむか、立ち上がってひたすら体を揺らすかはそれぞれの自由。「立ち上がって手を上げなければいけない」といった空気感は、あそこには無かった。

来年も絶対、彼に会いに行こう。

そう強く誓った、素敵なライブだった。

幸せな時間をありがとうございました。



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