【ケチでケッコーコケコッコー族】
我が家では「ケチでケッコーコケコッコー」
といえば大概の嫌なことからは逃れることが
できる。
うちの母の得意文句だ。
ある朝、
朝ごはんってなぁに?
「もしかしたら、
パンケーキを焼く気分になるかもしれない」
え、じゃあ待ってるから焼いてよ
「自分で焼く努力をしなさいよ」
ケチ
「ケチでケッコーコケコッコー」
なんていって
絶対に結合したソファから離れようとしない。
ソファと母を分離させるためには、
外に福山雅治がいるよっていうしかない。
福山雅治さん、
どうか私の家の近くまで来てくれませんか?
そしたらきっとうちの母は化学反応を起こして、分離することができそうです。
最近、というか何年か前から私のおうちで家族で揃ってご飯を食べることがない。
仕事、部活、大学、バイト、理由はたくさんあるけれど母は、一度にご飯を食べることができない私たちにプンスカする。
ごめんなさい。マジで申し訳ないとは思ってます。
そんな中でも私は、まだ母と生活リズムが重なることが多い。
だから家に帰ると母がご飯を温めてくれたり、お肉を焼いてくれたりしている間にお風呂掃除をして、お湯を溜めておく。
母がすぐお風呂に入れるように。
ご飯を作ってくれた母にありがとうと伝えた頃にお風呂が沸きましたと女の人が教えてくれる。
作り終わってルンルンな母。
ポットに沸いたお湯を通りすがりにとって
と頼んだらとってくれなかった。
ケチ
「ケチでケッコーコケコッコー
コッココッココココッコーコッコココー」
💢💢💢
コッココココーコココッコー
じゃ、ない。
ん?チョトマテ、あんたが向かうべき場所はそこじゃあない。
沸いたばかりのアチアチのお風呂だ。
そこじゃあないぞ。
おい、また結合しようとしているのか。
…そうだ。
福山雅治さん、
どうか私の家の近くまで来てくれませんか?
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