アマテ キョージュ

教授ではないです。ただの独り言。

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最近の記事

今年の邦画ナンバー1は「碁盤斬り」だよねって話。

はじめに 日本初の本格的な劇映画は、1908年にマキノ省三監督によって作られた「本能寺合戦」とされる。タイトルの通り、本能寺の変をテーマにした時代劇だ。日本の本格的な映画の歴史は、時代劇と共に始まったと言っても過言ではないだろう。 それから百年以上経った。映画における時代劇はいまや風前の灯火である。2023年に公開された日本映画676本のうち、時代劇はわずか8作品しかなかった。時代劇はテレビでは大河ドラマや、大奥などがまだ作られているが、相対的に考えると新規で作られる作

    • 2024年度日本アカデミー賞は、松竹の『ゴリ押し』甚だしい。~一映画ファンの嘆きと今後への提言~

      近年の日本アカデミー賞過日、今年の日本アカデミー賞の優秀賞一覧が発表された。日本アカデミー賞(以下、日アカ)は、何年も「大手映画会社の持ち回り」と揶揄され、その受賞内容に疑義を抱かれてきた。しかし、2019年の『新聞記者』の最優秀賞受賞以降、『ミッドナイトスワン』『ドライブ・マイ・カー』と非大手作品でありながら観客からの評価が高かった作品が受賞するなど「変わりつつある」と思わせるものだった。 ところが、昨年は、新人俳優賞の男性俳優の3/4がジャニーズタレント、助演男優賞や話題

      • 悪夢日記 Chapter5『ドロボウ』

        どういうわけか、私は同じマンションの別の部屋に侵入し、財布をドロボウした。 ピッキングして室内に入り、タンスから財布を取り出して失敬する。 部屋を出て階段を下りて逃げようとしたが、その刹那、戻ってきた住人に自分の姿を見られてしまう。 慌てた私だがとりあえず一階まで降りる。エントランスホールでどうしようか思案したが、程なくして外から住人がやってきた。 ・・・と、ここで目が覚める(悪夢度:★★★★★(星5))

        • 悪夢日記 Chapter4『鏡』

          友人の家に遊びに行った時のこと。その友人の家は、田舎にありがちな古い建物で、いかにも趣のあるものだった。 私は友人と一緒にトイレに行った。この時私はタオルを頭に巻いていた。トイレの扉を開けて目の前に鏡が二枚並んである。その鏡に目を向けたとき、私は信じられない光景を目撃する。 向かって左側の目の前にあった鏡に映っていたのは、ハチマキをした私の姿。右側の、友人の目の前にあった鏡では、私の頭には何も着けてなかったのだ。 私はあわててトイレから出て、大広間で食事をしていた大人た

        今年の邦画ナンバー1は「碁盤斬り」だよねって話。

          悪夢日記 Chapter3 『Ruin -破滅-』

          ある仕事で大御所演歌歌手とご一緒することになった。だが、この演歌歌手はかなり無茶ぶりをいう人で、札幌の列車内から外の景色を撮影してほしい(但しコストは自費で)(経費としては落ちないかもしれない)と言ったり、他の共演者が歌詞を間違えるとヘソを曲げたり、かなりやりづらい人物だった。 自分はその歌手のやり方に反発し、暴露系YouTuberに告発した。効果はバツグンで、数日もたたないうちにその歌手は謝罪に追い込まれた。テレビ画面には深々と頭を下げる歌手が映っていた。 当然、会社で

          悪夢日記 Chapter3 『Ruin -破滅-』

          悪夢日記 Chapter 2『宿題』

          受験期の夏休み。受験用の宿題が多数出されている。 基本的に自分は宿題や課題は溜め込まずさっさと済ませるタイプだが、なぜかこの時の自分は他のことにかまけて宿題をやらなかった。 そして夏休み終盤。宿題を全くやっていないことに気づいた自分は顔面蒼白になりながら宿題に取り掛かるがペンはノートを滑るばかり……。 ──と、ここで目が覚める。 (追記)『夏休みの宿題が終わっていなくて、それでも何とか終わらせようと頑張っていた場合、今の貴方が仕事や勉強を頑張るあまり、必要な分だけの休息

          悪夢日記 Chapter 2『宿題』

          安倍晋三元首相の国葬に対する拭いきれない違和感

          奈良県内で選挙演説中に凶弾に倒れ逝去した安倍晋三元首相の国葬が今年の9月に行われることが決まった。首相経験者の国葬は吉田茂氏以来のことだという。 NHKが行ったアンケート(1216人回答)によると、安倍元首相の国葬実施について、半分近くの人が「評価する」と回答。「評価しない」と答えた人よりも10パーセントほど多い結果となった。 私は、この国葬決定に至るまでの流れ、そして世間の空気感というものに例えようのない『違和感』を感じていた。ただそれが何なのかはハッキリとは分からなか

          安倍晋三元首相の国葬に対する拭いきれない違和感

          『自分のあだ名が嫌だった』男が考える「小学校のあだ名禁止」問題

          先月28日の読売新聞で、こんな記事が掲載された。 「あだ名」「呼び捨て」は禁止、小学校で「さん付け」指導が広がる https://www.yomiuri.co.jp/national/20220528-OYT1T50150/ 記事によると、『クラスメートを「あだ名」で呼んだり「呼び捨て」にしたりせずに、「さん付け」するように指導する小学校が増えている。身体的特徴を 揶揄やゆ するようなあだ名は、いじめにつながるケースがあるからだ。ただし、さん付けは円滑なコミュニケーション

          『自分のあだ名が嫌だった』男が考える「小学校のあだ名禁止」問題

          悪夢日記 Chapter 1『模試』

          こんな悪夢を見た。 模試の会場にいる。大ホールに大勢の生徒たちが座っており、試験が始まるのを待っている。なぜか自分もいる。だがそのことに疑問を持つ者はいない。 いよいよ答案用紙が配られる。前の席の人から用紙を受け取り、目を通すとそこには異様な事態が起きていた。 答案用紙にはすでに答えが書き込まれていた。ご丁寧に赤ペンで採点までされている。97点。中々の高得点だ。名前欄には名前まで記されていた。姓は自分と同じだが、自分よりも勉強のできる生徒の名前だった。 普通だったら、

          悪夢日記 Chapter 1『模試』

          その一票が未来を決定する~戸田市長選挙を振り返って

          私の親しい友人の一人に埼玉県戸田市在住の方がいる。戸田市というのは、東京都と荒川を挟んで隣にある市で、いわゆるベッドタウンとして発展してきた。公営ギャンブルをやる方だったら、ボートレース場でお馴染みだろう。私も何度か友人を訪ねていった際に足を運んだが、普通に生活をしていくには丁度いい場所であると感じた。 地元民でなければ知名度の低い市ではあるが、ここ数日ネットをざわつかせて(?)ある意味話題になった。それがこれだ。 記事を読んでいただければ分かる通り、過日行われた戸田市長

          その一票が未来を決定する~戸田市長選挙を振り返って

          賞レースを席巻するほどの傑作なのか?──『パワー・オブ・ザ・ドッグ』正直レビュー

          先日、第45回日本アカデミー賞をTverで視聴した。結果は、まぁ大体の人が想像した通りと言うか、「ドライブ・マイ・カー」の一人勝ちだった。主演男優賞・監督賞はまだしも、地上波でカットされたスタッフ部門でも総なめだったため、作品賞が発表されても驚きは無かった。そう考えると昨年度、ほぼ「Fukushima 50」の流れだったところで最優秀作品賞をかっさらっていった「ミッドナイトスワン」がいかに大金星だったかを改めて実感した。 さて、現地時間の3月27日、第94回アカデミー賞の発

          賞レースを席巻するほどの傑作なのか?──『パワー・オブ・ザ・ドッグ』正直レビュー

          その記者、信用できますか? -「ニュースの天才」(2003)を見て-

          1835年。今から200年近く前のアメリカ・ニューヨークの新聞『ザ・サン』に、ある記事が掲載された。曰く、「月に人間とは違う生命体が存在し、地球とは別の文明を築いている」と言うのだ。ご丁寧にその記事には月世界の住民たちを描いた絵まで掲載された。もちろん、科学が発達した21世紀の現代からすれば、小学生でももっとマシな嘘を考えると言わんばかりの捏造記事だが、当時の読者はこの話を真に受けたそうだ。 ここまで極端な例はさすがにもう無いが、現代でも「報道機関」であるはずの新聞や雑誌が

          その記者、信用できますか? -「ニュースの天才」(2003)を見て-

          『イカゲーム』の面白さを個人的に考察する

          今、巷でトレンドとなっている韓国発のNetflixオリジナルドラマ『イカゲーム』。配信が始まるや否や、全世界で一億一千万件のアカウントで視聴され、世界94カ国で人気ランキング1位を獲得するほどのブームとなっている(参照:https://www.cnn.co.jp/showbiz/35177988.html)。 自分も『イカゲーム』というタイトルに惹かれてとりあえず一話を見始めたらどっぷりハマってしまい、細切れで見ていくつもりが結局6話~9話まではぶっ通しで見てしまった。一日

          『イカゲーム』の面白さを個人的に考察する

          モデルナ 2回目接種レポ

          というわけで、モデルナワクチン2回目打ってきました。 率直に言って、1回目よりも断然辛かった。 これから打つ人もいると思うので、あくまで一個人の意見ですがレポをまとめたいと思います。 1.接種日 2021/09/29 水曜日 2.経過 (1日目) 11:37 ワクチン2回目接種。前回と同じ会場なのにめっちゃ空いてて受付から接種までスムーズに行えた。注射自体は全く痛くなく、本当に刺したのか不安になるほど。 11:52 退室。何となく体が火照ってる気がしないでも無いが、外

          モデルナ 2回目接種レポ

          オリンピックの大学生ボランティアに選ばれていた話

          東京オリンピックが7月23日から開幕する。新型コロナの世界的パンデミックで一年延期しての開催だ。しかし、依然として収束の様子が見られないコロナと、大会関係者の相次ぐ不祥事、ワクチンが全国民に行き届いてない状態での開催に懸念を示す国民の声を一切無視する政府首脳と、日本の恥を現在進行形で晒し続けている状態となっている。 自分は仕事に行く途中渋谷駅で乗り換えをするが、五輪の影響か手荷物検査場や麻薬探知犬が爆誕していた。そして、五輪関係者らしき人々の姿も、駅や電車の中でちらほら見受

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          元イジメ被害者から見る小山田圭吾の問題

          東京オリンピックの開会式で楽曲を担当する小山田圭吾氏(以下小山田氏)が過去の雑誌の取材で、学生時代のイジメについて語っている記事が問題となっている。 ここで改めて書くのも憚れるほど内容がひどいが、一部を日刊スポーツの記事から引用すると、 『「全裸にしてグルグルにひもを巻いてオナニーさしてさ。ウンコを喰わしたりさ。喰わした上にバックドロップしたりさ」「だけど僕が直接やるわけじゃないんだよ、僕はアイデアを提供するだけ(笑)」』(日刊スポーツ,2021年7月16日配信記事,ht

          元イジメ被害者から見る小山田圭吾の問題