クリトリック・リス 野音ワンマンライブ
スギムさん。
この伝説に立ち会わせ、撮影させてくれた事を心から感謝しています。
今更ですかと思われるかもしれませんが、今だからこそ書けるようになりました。
クリトリック・リスとの出会いは1989を読んでください。
2019/4/20僕は野音に機材を沢山抱えて向かっていた。
そう、クリトリック・リスの野音ワンマンライブがあるからだ。
今思い出しても目頭が熱くなる最高の空間だった。
会場に到着し、楽屋に入り挨拶をすませた。
スギムさんは流石に少し緊張している感じだったが、いつものように迎えてくれた。
初めて撮影する野音なので、会場に出てみるとまぁ広い。昔はバンドでこのステージに立ちたかったなぁとかドキドキしながら動線をウロウロしていた。
ステージには巨大なバックドロップが掲げられている。眺めていると、スタッフがやってきて、デザインが卑猥だと言われたからなんとかすると、18禁と書いたガムテをバックドロップに張り出した。
それを見て余計卑猥になったなと、スギムさん達と笑った。
リハも終わり、のんびりしていると、スギムさんがやってきて、「竜太郎君。今日はカメラマン全員仕切ってくれ」と無茶振りをされた。
えー!?ってなったが、遠方から駆けつけているカメラマンさん達に挨拶をし、仕切れと言われましたがー。
まぁ適当に楽しくやりましょうみたいな事を言った。
みんなで会場を回り、客席後ろの矢倉に登ったりして、矢倉から最初に撮る人は誰かとかを決めた。
僕は会場真ん中に設置された、酒樽の前から撮影を始めることになり、周辺をウロウロしながら会場を散策していた。
会場周辺には今度一緒に展示をする、おばちゃんの作成したパネルが置いてあったり、特大ポスターが設置してあり、パシャパシャとシャッターを切った。
また酒樽に戻りおばちゃんが升を並べているのを見たりしていた。升はお土産に貰いました。
ありがとう!
そんなこんなで会場オープン。
お客さんがゾロゾロと入ってくる。
みんな楽しみにしてるような笑顔で、緊張しはじめていた僕もワクワクしただしていた。
楽屋に戻り機材の準備を済ませ、賄いの牛丼を食べていると、ATフィールドの青木さんが忙しそうにやってきて、当日券が無くなった!段ボールでもよいかなと笑顔で話しかけてくれて、また忙しそうに消えていった。
チケットがあんまり売れてないみたいな話は聞いていたが、なんか妙に安心感があったというか、絶対沢山人は来ると思っていた。
さて、そろそろ行くかと機材を持ち外に出てみると。
人、人、人、やっぱ沢山人来てるじゃんスギムさん!
めちゃくちゃにテンションが上がり興奮しスイッチが切り替わっていくのを感じた。
酒樽前で待機していると、愛どんさんの前説が始まり、もうすぐクリトリック・リスが出てくるぞと心が踊った。
クリトリック・リスこと、スギムさんは黒いダウンを羽織り、客席後ろから現れ、ファンの酒を奪い、飲み干し雑魚が!と吐き捨て酒樽の台に上がり、鏡割りをし、升で酒を飲みはじめた。
実は中身は水だった。
一部が終わり、酔っ払った客が酒樽に集まり勝手に呑みはじめたが、水じゃねーかふざけんなと騒いでいたのも懐かしい。
ライブはというともう何だろうか、やっとここまで来たぞ!って勝手な思いや、大好きなクリトリック・リスのハゲリカンドリームを仲間として撮影出来ている喜びや、最高のパフォーマンスにもう感情はぐちゃぐちゃで沢山泣いていたと思う。
第二部が始まり矢倉から見た景色は本当に最高で震えた。
無我夢中で客席やステージ裏を駆け回りシャッターを切っていく。それはとても幸せな瞬間で、今も思い出すと泣けてくる。
ライブを観ている沢山の観客も楽しそうにしていたし、泣いてる人も沢山いた。
まさに、この日の野音にはハゲリカンドリームしかなかった。
大好きな1989を野音で聴けたのは本当に本当に嬉しくて、ボロボロと泣き歌いながらとにかくシャッターを切った。
ライブが終わってしまうまではあっという間で、もっとやってくれって気持ちでいっぱいになり、寂しくもなったが心はスッキリとしていた気がする。
最後は本人不在の中オアシスのDon't Look Back In Angerが流れ、沢山のお客さんが合唱し、クリトリック・リス 野音ワンマンライブは終わった。
まさに伝説の一夜
最高の瞬間を撮れた事を今でも誇りに思っている。
ありがとう!ありがとう!本当に最高でした!
そして、2020/10/16-19にクリトリック・リスが大好きなクリエイターで集まり展示をします。
そこには野音の写真も沢山飾ろうと思っているので、
是非、観に来ていた抱けたら幸いです。
クリ美2020
10/16(fri)12:00〜19:00
10/17(sat)12:00〜19:00
10/18(sun)12:00〜18:00
場所▶︎素人の乱12号
(クリトリック・リスの在廊はありません)
展示別館:永發(元福来門ママようさんの店)
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