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【東方非想天則】紫様ステップアップ講座②


はじめに

こんにちは。thresholdです。
前回の記事ではシステムや立ち回りの面について記載しました。今回は固めとその他の点について書きたいと思います。
特に固めは紫様の本領とも言える分野ですので、ここを伸ばしていく事が出来れば勝率も上がってくると思います。

固め

増長固めを取り入れる

以前の記事で書いた中央固めの基本レシピの一部を抜粋します。

AAor2A>3Aor6A>2Cor5B>9hj>6hs>JA>A から固め直し

【東方非想天則】紫様で勝つためにまず何をすべきか

この固めにおいて3Aor6A(以下レバ打)に正ガされた場合、禅寺でキャンセルしない限り確実に抜けられます。このルートしか使えないと極端に言えばレバ打の部分で2分の1の確率で抜けられてしまうのです。

そこで増長と言う概念が生きてきます。ちなみにこれは非想天則独特の用語のようです。
非想天則wikiによると増長とは以下の解説がなされています。

ほぼ「狩り」の対義語。狩りが来ると見せかけて隙の大きい行動をし、ガードを継続させること。

本作では「射撃>打撃が来る」と見せかけて「射撃>ジャンプキャンセル>射撃」や、打撃刻みから少し前進して打撃刻み、など。

・・・ちょっと分かり辛い説明かもしれないので具体例を挙げて補足しておきます。
先ほどの固めにおいてレバ打の部分を射撃にしたとします。これに対して相手はグレイズしなければならないのでレバ打の択と合わせて抜けられる可能性は3分の1になります
更にここをダッシュ>2Aにしたとします。これに対してはガード継続しては画面端に運ばれてしまいますし、グレイズしたら打撃に当たってしまうので暴れなければなりません。そうするとなんと抜けられる可能性は4分の1になりました
これらの行動はグレイズされて殴られたり、暴れられたりとダメージを負うリスクは背負っています。ただ、狩り択(ここで言うレバ打)があるためそう簡単には手出しできないと言う心理を突いてリターンの大きい行動を通す、これが増長です

中央では削りよりも運びが優先。増長してB射をガードさせるのがとてもおいしい。

また、増長固めとは少し異なりますが画面端ではガードされても有利フレームが取れる打撃を使って中下段を迫るのも非常に効果的です。これには主に以下の技を使います。

DA(正ガ: -3F、誤ガ: +3F)
前進しながら出し、ガード後には相手との距離が縮まるため少し離れている状態から出す中段として使用する事が多いです。特に後述するJ2Aの後はこの距離になる事が多いので重宝します。
その距離であれば下段択として遠Aや3Aもあるので強烈な二択を仕掛ける事が出来ます。正ガされた場合は不利ですが、紫様には禅寺があるのでそれを撃つか撃たないかで択掛けも出来ます。
攻撃レベル大なので誤ガした場合のガード硬直は27Fとなります。これは宇宙やC枕石(漱石)が連ガになるフレームなので、これらの技とも相性が良いです。
また、上方向への判定が強く空中ガード不可なので空ガ狩りの択を兼ねている事も見逃せません。ただし、ノーマルヒットの場合はB禅寺でコンボになるものの、カウンターヒットしてしまうと何も繋がらない(一応B禅寺が1ヒットだけ繋がったりするけど不安定)のが珠に瑕です。

誤ガさせた後の状況が非常に良い。+3Fなら近A最速組にも勝てる。

遠A(正ガ: +1F、誤ガ: +3F)
なんと正ガされても有利というとんでも技です。遠A>遠Aなんて固めも余裕で成立します。それだけでなく、遠Aからはレバ打へのキャンセルが可能であるためその後の展開の幅も広いのも大きな利点です。正ガから結界されたとしてもレバ打で狩る事が出来ます。
画面端では下段択として3Aよりもこちらを出した方が状況の良い事が多く、固めの主軸となる打撃でしょう。ただし、遠Aだけに密着では出せず判定も余り強くないので少し離れるとスカってしまうのが難点です。届かない位置ならば3Aを選択したりと距離調整に気を使いましょう。

全体フレームが短いのでビタ割りした後の追撃が容易なのもGOOD。

J2A(最低空の場合、正ガ: +3F、 誤ガ: 9F)
数値だけ見ると遠Aもびっくりの有利フレームに思えますが、この「最低空の」と言うのが若干曲者です。ネット対戦環境においてはこれがなかなか難しく、他の技に化けたり当たる位置が高かったりして不利(下手すると反確)だったりする事もあります。
とは言え強いのは間違いないです。射撃>hj>J2AやJA>J2Aのようにキャンセルで出しても良いですし、地上ニュートラル状態から8j>J2Aのように使う事もしばしばあります。また、ジャンプからJ2A・・・と見せかけてJ2Cなんて択も非常に強力で、立ガするとフルにガードさせた上で最終段まで結界不可の射撃になります。

最低空で出せるか否かで強さが変わるピーキーな技

以上の事を踏まえた上で私のリプレイから実戦での固めを動画化してみました。後述する補正切りなんかも含んだ形ですが、このぐらいの打撃構成で固めていっても良いと思います。

空中固めについて

紫様は空中固めも非常に優秀です。JAの全体フレームの短さからガードさせた後の展開が豊富ですし、J8Aが慣性の影響を受けないため下りJ8A>上りJAの連携が強力な択となります。特に画面端で相手の結界を8hjから追いかけた後は有利な固めを開始する事が出来ます。


まずはhj>上りJA>下りJ8A>hj~のループ(いわゆるお手玉)をベースとし、そこから色々な派生択を使っていきましょう。

この固めに対して相手が行ってくる行動で派生択を決定します。

JAの後に飛翔や暴れを入れてくる
JA>JC>66~と展開する事で連ガになるので、これで固めを継続します。JA>JC>66(ここで相手のガード継続を確認)>3hs>J8Aは自分が良く使う連携で、少し増長にはなりますがお手玉状態に戻る事が出来る択です。ただ、JA>JCを連ガにするためには入れ込みになるのでJAに結界された場合は不利になります。
JA>ディレイJ6AorJ8Aでも良いですが、上飛翔だった場合にJ6Aでは当たらず、J8Aではコンボが繋がらない可能性があります。

JAの後に結界してくる
JA>JCだと殴られてしまうのでJA>J6Aが狩り択となります。飛翔は上に行かれるので当たりませんでしたが、結界は前後しかないため当たります。
しかし、J6Aをガードされると結界されて非常に苦しいです。J6A>JCまで入れ込んでた場合は反確と思ってよいでしょう。そういう場合はガード確認からC狂騒で逃げる事をおすすめします。

下りJ8Aガード後も継続してガードしてくる
そのまま上りJAでお手玉しても良いですが、3Aや6A、DAで空ガ不可を狙うのが一番手っ取り早くダメージに繋がります。

スペカを使った割り方

紫様はスペカを用いた割りが特に強力です。ここでは代表的な藍に加えて二次元、魅力での割りについて説明します。

共通
まず基本として、紫様のスペカを用いた連携で強力なのがレバ打(誤ガ)>5C>スぺカです。結界が行えないためスペカのガードまでは確定します。これが連ガになるのは二次元(密着限定)、藍、ネスト、四重結界、魅力です。
一応5Cの後にC禅寺を入れても藍、四重、魅力は連ガになりますが、きちんと誤ガ確認出来ているならば入れるメリットは何もなく、相手に結界のチャンスを与える、銭を使われて連ガが外れる、ガードさせた後にこちらの霊力が少なく連携が限られてしまうと言うデメリットが存在するため入れないようにしましょう。

また、通常のキャラは5Cを立ガードすると霊力を1.25、屈ガードすると0.75削りますが、以下のキャラは屈ガードでも1削ります。

  • 紫様

  • 衣玖

  • 天子

  • アリス

  • 美鈴

かなり細かい話なので無理に覚えておく必要がありませんが、これらのキャラは特にビタ割りを狙いやすいため役に立つかもしれません。


式神「八雲藍」
C禅寺からのフォローとしても優秀ですが、上記のレバ打(誤ガ)>5C>藍がとにかく強烈であり、他のスペルと違って大きな有利フレームが取れるので藍だけで割れなくとも使っていけるのが心強いです。
ここで一つ上の使い方を目指すならば、暗転した時に相手の霊力を確認する癖を付けましょう。藍の霊力削りは0.75で最終段まで結界が不可能なので暗転した時点で残り0.75であればビタ割りになります。上述したように紫様の5Cは立ちガードで1.25であるため、実戦でこの状況になる事はしばしばあります。

この霊力を覚えよう

藍の削りのみで割れない場合の判断は状況によって変わります。

・藍ガード後に相手の霊力が0.75以下の場合
 → 割れば倒し切れる
   → 5Cで割ってトドメを刺す
 → 倒し切れない
   → 一回誤ガさせればビタ割りなので中下段択を仕掛ける

・藍ガード後に相手の霊力が1以上
 → 自分の霊力に余裕がある
   → J2C>6hs>JA
 → 自分の霊力に余裕がない
   → JA重ねからの打撃択で自分の霊力回復する時間を作る


境符「二次元と三次元の境界」
二次元の霊力削りは1ヒットにつき0.5、画面端ならば2ヒットするのでぴったり1削れます。1コスとしては大きいですが、発生が少々遅く連ガにするのが難しいという弱点があります。
基本的には上述したレバ打(誤ガ)>5C>二次元の連携で使います。が、6Aなら2Aを2回ぐらい入れた後でも行けますが、3Aはガチガチの密着でないと連ガにならないので注意です。なので6Aから使う事が多いです。
6A>5C>二次元の場合、5Cはしゃがみガードになるので合計で2.75削ります(上述した6キャラには3)。相手の霊力が2.25~2.75であればビタ割りとなるのでよく見ておきましょう。自分は相手の霊力が2であればあえて4Aで刻んで相手の霊力をこの範囲に回復させた上でレバ打択を仕掛ける事もあります。
ビタ割り後は二次元が再び戻ってくるため通常のルートではそれに邪魔されてしまいます。専用ルートを組んだ方が良いでしょう。スキル状況によらず霊力も使わないコンボとしては

2A×6>H6A>JA>J8A

がおすすめです。 ビタ割りでなかった場合はちょっと拾うのが難しく、とりあえずB禅寺を繋いで誤魔化す事が多いです。

割れなかった場合は不利フレームは最大でも-10Fであり、実戦値で言えば反確はまずないですが微不利にはなってしまうので固めの継続は(知っている相手ならば)不可能です。割れない時は使わないほうが良いでしょう
中央ならばレバ打(誤ガ)>2C>二次元が連ガになります。しかし、霊力が2しか削れないためそこまで割りに使えず、そもそもレバ打誤ガから2Cをした場合は攻め継続が容易なので端で使う事がほとんどです。


結界「魅力的な四重結界」
ここで挙げたスペルの中で最も発生が早く、最も霊力削りも大きいです。ただし、割れなかった場合どころか最終段で割れた場合でも反確です。霊力削りは最終段までが1.05、最終段が0.5なので相手霊力が1以下の場合のみ使うようにしましょう
当然、割った際のダメージはスペカの分しか入らないためさほどリターンが大きいわけではありません。また、硬直が大きく起き攻めもろくにできません。よって、主に相手の体力が少ない時のトドメで使う事が多いです。
このスペルを割りに使う最大のメリットはガ反対策が行える事です。固めの途中に相手がガ反を使っても暗転返しできる(そして相手もそれを警戒するのでそもそも使い辛い)上に、割る時にスペカの暗転に対してガ反を使われても当然無意味です。

ガ反があってもお構いなしに割りに行けるのが魅力

また、狩り択が刺さった場合にコンボに繋ぎやすくリターンが増えるのも嬉しい所です。A連や禅寺からはもちろん、4A空中ヒットからも繋がるのは他の割りスペルには無い利点です。狩り択として使う事が多い3Aも

3A>2C>9hj>2hs>魅力

で大ダメージが出せます。

補正切りのススメ

ぶっちゃけ言うと紫様は起き攻めはさほど強くありません。移動速度の遅さから両対応が難しいキャラもそれなりにいますし、中央側に起き上がられて逃げられると十分な固めができません。
そこで活躍するのが補正切りでの固め継続です。AAA>Bルートは相手を浮かせる事なく地上食らい状態でコンボを最後まで継続できるため、あえて〆の攻撃を出さずに固め直す事で問答無用で画面端固めに入る事が出来ます。このルートは射撃部分でレートを消費しており、〆を入れなくてもダメージ差はほとんどありません(100ぐらい)。
基本的なルートとしては中央だと

AAA>B>2C>JB>AA>3Aor6A

になります。これを表択として最後の部分はAAA>ノーキャンダッシュ2Aとかいう増長択もやったりします。端だと

AAA>B>JB>JA>AAA>B>ディレイJ2AorJA

かと思います。ディレイJ2Aが表択で、JAが増長択です。
いずれの場合もコンボで霊力を消費しているため、本当は増長して霊力回復したい所ですが、当然暴れが通ってしまうので表択で狩り行動を見せる形となります。
紫様の一番の理想は端でビタ割りして上記のルートに入り補正切りで再度固めに入ってまたビタ割り・・・というループに入る事です。これが決まると本当にエグいので是非相手に地獄を見せていきましょう。

その他

214スキルの選択

紫様のスキルの中で選択の必要が迫られるのは主に214スキルでしょう。自分の戦法や相手キャラによって何を使うか考えていきましょう。
なお、各スキルの詳細については以下の記事で書いておりますので併せてご参考ください。

何も積まない
一番手堅い選択肢です。紫様使いの中でもこのパターンが最も多いと思います。
枕石はLv.0ではほとんど使い物にならないため、疎雨の時以外は214スキルを全く使わない事になります。「勿体なくない?」って思うかもしれませんが、その分のカード枠を他のカードに使う事の出来るメリットは大きいです。単純な話、宇宙や変容3枚積むのと二次元3回使うのどっちが強い?を秤に掛けてみれば考えやすいでしょう。


枕石漱流
上記の記事でも書いてありますが、相手キャラによって有効かどうかがかなり大きく分かれます。メインデッキではなく、キャラ対デッキとして積む事になるでしょう。
積むならば4枚積みしてLv.MAXを狙いたい所なのでデッキの占有率は高いです。よって「そのキャラに対してデッキ枠4枚使うだけの効果が得られるのか?」をよく吟味して選択しましょう。

最大チャージした枕石は犯罪的だ・・・!

物質と反物質の宇宙
主に固めや起き攻めの強化
に使います。相手キャラによって大きく有効度が変わるわけでもないので、メインデッキに入れても良いカードかと思います。
強いカードではありますが、難しいカードでもあります。基本的に画面端に設置しておく使い方となるため、立ち回りで設置するには端背負い(=ラインを下げる)の必要があり、コンボ〆後に使うには霊力消費がネックとなってきます。連携自体もある程度セットプレイを組んでおかないと真価を発揮できません。使う上では事前の研究と練習は必須でしょう。
Lv.2でヒット数が増え、その後は結合後の持続が増えるだけなので固めや起き攻めに使うならばLv.2で十分でしょう。よってデッキに入れるのは3枚程度で良いかと思います。

表裏判別困難な上にガードされたとしても攻め継続のめくり択が強い

変容を見る眼
B版では立ち回りや狩り択からのリターン強化、C版は起き攻め
に使います。
B版からコンボに繋ぐにはかなりのアドリブ力が必要で熟練を要します。また、立ち回りで設置する事になるため霊力が枯渇しやすい面もありしっかりとした管理が求められる難易度の高いスキルです。使いこなす事が出来れば紫様の弱点の一つである立ち回りのリターンの低さやチキガ狩りの後のコンボを補えるでしょう。
レベルアップごとに持続時間が伸びるため、立ち回りで使うにはある程度のレベルが必要となります。ちょっと自分は実戦で使っていないので分からないのですがLv.3ぐらいからが本番なイメージです。よってデッキ占有率は高めです。
C版はJ8Aコンボ〆からC変容設置>起き攻めDB>C変容ガード>5Aが連ガになる構成があります。この用途であればLv.1で十分であるため、何も積まないよりかはこの用途に1~2枚積んでおいて使うと言うプランもあります。

C変容起き攻め用に積むのはデッキ的にも技術的にも導入コストが低い

おわりに

以上、固めとスキル選択についてでした。
宇宙は自分のメインスキルなのでもうちょっと詳しく掘り下げたくもあったのですが、あまりにも長くなりすぎるし何の記事だか分らなくなるのでやめました。詳しくは自分に直接聞いてください(投げやり)。


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