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MARKET OVERVIEW

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2023年11月の記事一覧

マーケット環境の振り返り(11/20~11/24)

大注目だった米エヌビディア社(NVDA)の8~10月期決算発表から始まった1週間でした。内容自体は非常に良いものでしたが、市場の期待値が異常な程高かったこともあり、発表後の株価は2%下落する展開となりました。 内容としては、 純利益が前年同期比約14倍の92億4,300万ドル(約1兆3,700億円) 売上高は約3倍の181億2,000万ドルと4四半期連続で増収増益 23年11月〜24年1月期の売上高見通しも200億ドル前後と、180億ドル前後の市場予測を上回る と、

マーケット環境の振り返り(11/13~11/17)

インフレ鈍化の基調が一段と強まった先週は、米長期金利の低下を受けてグロース株(成長銘柄)が持ち直し、半導体関連への資金流入も続き全体的に続伸の一週間でした。 ※米国において10月のCPI(消費者物価指数)やPPI(生産者物価指数)、さらに小売売上高が発表され、CPI、PPIの上昇率は市場予想を下回る水準に鈍化し、雇用系の指標も弱かったためFRB(米国中央銀行)の利上げ打ち止め期待が拡大したという経緯です。特に雇用系の指数では推定失業者数がさらに増えております。 相場の命運を

マーケット環境の振り返り(11/6~11/10)

今週は米国長期金利低下を受けた物色ムードが全体的に強かったこともあり、これまで伸び悩んでいたグロース株に資金が流れた週となりました。 ただ、勢い束の間、金融引き締めに対するマーケットの楽観ムードを牽制するようなパウエルFRB(米国中央銀行)議長の発言も小休止状態といったところです。 ※現地時間の来週14日に米国10月CPI(消費者物価指数)の発表では様子見ムードとなりそうです。

マーケット環境の振り返り(10/30~11/3)

先週は日銀の金融政策決定会合、FOMC(米連邦公開市場委員会)という2つの中央銀行イベントを乗り切り、後半にかけてマーケットは上昇圧力が高まりました。週末に達した日経平均株価32,000円付近の価格帯は戻り売り圧力も大きいため、少し跳ね返されて1週間を終えたような結果です。 このままの勢いですと、今週以降も海外販売戦略をいち早く取り入れたトヨタ自動車(7203)のように、好調な海外市況を受けた企業の経営状況次第で復調色が一段と強まる展開も期待されます。 一方で、国内の決算