独り言;初めて沖縄に行った時のこと

大学生の時に初めて沖縄に行った。友達と4人であれは夏休みのことだった。当時はゆいレールもまだなくて、空港に着いたらレンタカーでホテルまで向かう、またはそのまま目的地へ向かう。

私たちは無知だった。

車を運転していると、広大な基地。事実上基地のための迂回。絶対あのビーチ綺麗やん、の先の基地。こんなに基地があると知らなかった。正確には数字では認識していたけど想像力が欠如していた。

運転していた友達が急に黙った。そして意を決して言葉を発した。

ねえ、おかしくない?こんなに基地があるって。私、言いに行ってくる!このまま基地に向かう。おかしいって言う。

車で基地に文句を(または交渉?)をしに行こうとした。
他の私たちは、そんなことしたら、殺されるよ!ダメだよ。そんなことを言って彼女を止めたんだった。

最近この時のことを思い出す。

止めたのは正しかったのか?守衛に注意されてでも行くべきだったんじゃないか?いや、あの時の彼女は車で突っ込んでしまうくらい怒りと理不尽に混乱していた。いい結果はなかったはず。でも何か別の行動を考えて実行すべきだった。

パレスチナで若い人たちが抵抗勢力組織に入る。私の友達が初めて沖縄に行って基地を見ておかしい!と意見しに行こうとしたのと同じ種類の気持ちなんじゃないかって思ったりする。

武力によって抑圧される、その先にあるものは双方の正義ではなく、不幸。


その後、大学生の後半になると一人で沖縄に通うようになる、どうして沖縄は戦場になったのか、何が起きたのか、一体その前はどんな暮らしがあったのか、疑問がたくさんあった。
パレスチナに通うようになり沖縄で感じた違和感があった。日本に戻って沖縄に行く、パレスチナを感じることがたくさんあった。

若い頃、沖縄を深堀していると、沖縄を理解したいなら、北海道、アイヌのことも調べてみたら?とアドバイスされたことがあった。だいぶ時間は空いてしまったけど縁あって北海道を訪れることができた。身近に北海道出身の人がいた。事情を聞けば、沖縄を思い出したし、パレスチナを思い出した。

パレスチナ問題が遠くに感じている人もいるかもしれないけど、同じ仕組みの問題が近くにもある。

独り言でした。

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