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さて、明日、9月27日は何をしようか──安倍晋三銃撃事件

2か月ほど前から、この日の昼には時間があれば、しばらく行けていない気に入りの蕎麦屋にでもという気になっていた。店にはテレビもないし、余計な情報を入れずに済むと呑気に思っていたけれど、今日になってどうやらそれも難しそうだということになり、ひたすら作業に没頭するか、とにかく、馬鹿馬鹿しいを重ねて着膨れたようなこの騒ぎから距離を置いて過ごしたいと思う。

しかし、これは他人事ではないのだと思うと、ひどく気が滅入りもする。なにか美味いものでも食べることにしよう。どうせ止められやしないのはいつものことだと考えるのは、諦めではなく、皮肉っぽい気分である。

透明な議論を執拗に拒む人が、民主主義という言葉を、まあ、簡単に口にするのだろうなと思う。自ら盛大に空疎化させた言葉を、こんな時には我が物顔で、いかにも大そうなお題目のように振り翳す。中身がないんだから、掲げるのにも軽くて都合がいいことだろう。

ああ、そうだ、コーヒーが切れていたから、なんとか合間を縫ってこれだけは買っておかなくては。後はいつも通り。この何でもないつまらない日は、そんな1日になる。

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