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むしろ動画を観ている時が現実

ユーロ2024とコパアメリカだけでも追いかけるのがやっとなのにツールドフランスとウインブルドンまで始まってしまった。いくら時間があっても足りないのは、月に数千円出せばサブスクリプションでなんでも観られるようになったからだ。20年前にリーガエスパニューラ(当時はそう呼ばれていた)を観るためにはケーブルテレビを契約しなければならず非常に面倒だった。また、夜中のゲームをすべてリアルタイムで観るわけにはいかないのでわざわざVHSで録画して観ていた。大量のテープの保管にも苦労した。そのような苦労がなくなったのは世の中がよくなったことのひとつだ。こどものころは毎週、楽しみにしていたアニメ番組を見逃してしまうと絶望するほかなかった。いまのこどもはいつでもなんでも観られる。人気のあったゲームソフトを買うのもたいへんだった。たまたまその店になかったら買う手段がなかった。いまはダウンロードすることができるので、いまのこどもにこんな話をしてもまったくぴんとこないだろう。質の高い大量のコンテンツを安価で楽しむことができるようになったこの世の中で、定年後に時間を持て余すひとがいるということが理解できない。10年くらい前に1週間ほど入院した際には退屈でしかたなかったが、今ならiPhoneとタブレットとSwitchを持ち込んでインターネット回線さえあれば1ヶ月でも無問題。

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