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12月短答53%から5月短答82%で合格するためにやったこと

自己紹介🤓

がぶがぶと申します。2021年の4月(大学2年次)に簿記三級と二級を取得して、5月からCPAの超速習コースで公認会計士試験の勉強を始めました。2021年の12月短答は惨敗(53%)(ボーダーは68%)。そこから心を入れ替え、2022年の5月短答は82%(ボーダーは73%)で合格。そして勢いそのままに8月論文にもなんとかギリギリ滑り込むことができました。論文に関するnoteも書いたので、そちらも併せてぜひご覧ください。

12月短答まで🤡

最初は12月短答を本気で狙っていましたが、簿記三級と二級を1ヶ月で取得して正直舐めていたり、大学生活が楽しかったのもあり平均したら一日3,4h程しか勉強していませんでした。7月末に財務の受講を終了し、8月末に管理の受講を終了、9月末に企業、10月末に監査の受講を終了しました。答練には一切手をつけず、例題だけをちょろちょろと解き、テキストを漫然と読み進めて臨んだ短答は53%と紛うことなき爆死でした。

当日は行くかどうかすら迷ったレベル

勉強の方針🚢

・全科目を伸ばして取れるところは全部取りに行く
得意科目もなければ苦手科目もない人間だったので、点数を取るべきところは絶対に落とさないように基本的には全ての科目に対して平等に全力を注いでいました。AB論点の中で切った論点はありませんでした。

・1週間で全範囲一周する
理解も大切ですが、結局問題を解く際にモノをいうのは暗記と慣れなので何回も同じことを繰り返すことが重要です。分野で勉強するということはほとんどなく、機械的に分割したテキスト/問題集を1週間で消化し続けることに重きをおいていました。疑問点が出てもそれに囚われることなくすぐ質問メールに投げて、問題を見た瞬間に論点と解答フローが想起できるように、とにかく回転と反復を続けていました。管理理論だけは例外的に2週間に一周ペースでした。

・論文式試験は見据えない
論文の勉強は一切しませんでした。短答の知識も曖昧なまま論文答練を受けたところで無駄ですし、短答を高いレベルでぶっちぎれば論文も余裕だろうという楽観的な予想をしていました。なお、全く余裕ではありませんでした。また、一年間も勉強してきて短答にすら受からなかったらメンタルがやられるだろうという危機感や、短答さえ受かっていれば配属ガチャの影響を受けずに大企業の財務経理で実務を積んで専門性を磨くことができるだろうという打算もありました。

・悩まない
勉強において疑問点がよく出てきたのですが、基本的には10分考えるなり調べるなりして回答が浮かばなければメールに投げて、疑問点は飛ばして次に進んでいました。試験範囲が膨大なので煮詰まるのも時間の無駄だと思ったからです。メールにした理由は2点で①文章で伝える必要があるため、論点が自分の中でも明白になるから②時間をおいて返ってくるため、冷静に疑問点を見直すことができるからです。まれに回答すら意味不明な時もあったので、そういう時はまあそんなもんなんだな程度で深く考えずに丸暗記していました。

・C論点には手を出さない
ABさえ完璧にすれば良いとの確証があったので、C論点は授業で出てきたところとリースや減損等の頻出範囲に属するところを押さえてあとは捨てていました。話は逸れますが、最近のテキストはC論点が圧倒的に減少してきているので、数々の合格体験記で言われてきたこのアドバイスも徐々に形骸化するのかもしれないと感じています。

・理論はコンサマに集約
監査・財務理論・企業はいずれもコンサマを使用していました。コンパクトな一冊に全てを集約して容易に回転が可能となるところが素晴らしく、短答問題集と答練の引っ掛け及び間違えたポイントは全て反映していました。

勉強時間⏰

一日10時間程度でした。内訳は財務計算2h財務理論1.5h管理計算2h管理理論0.5h企業法2h監査論2hでした。この時間以外だと風呂では必ず原価計算基準を読むようにしていました。6日間で一周して、タスクに残りがあれば日曜日も勉強していました。が、結局日曜日を完全にオフになることはありませんでした。学習が進むにつれ(4月くらい)、論点に対する習熟度が上がり回転を余裕を持ってできるようになったので、同窓会のために帰省をしたり、大学の授業に出たりしながら、一日8時間程度の勉強をしていました(流石に直前2週間は日曜日も含めて10時間に戻しましたが…)。

財務計算

1月
計算の解き方と論点を長期記憶に持っていくために、個別問題集とテキストを行き来しながら回転しました。それぞれ2周しました。

2月
引き続き個別問題集とテキストを行き来して1週間で全範囲を一周できるようにしました。一週目個別問題集、二週目テキスト例題、三週目個別問題集、四週目テキスト例題のような形です。ここでテキストを回すコツですが、単純な問題は飛ばすことです。例えば単純な所有権移転外リースの問題は飛ばして、維持管理費用を論点とする所有権移転外リースの問題だけを解くことで回転速度を上げていました。

3月
短答問題集にようやく手をつけ始めました。短答問題集を1週間で一周し続けました。この時にかなり力がつきました。財務の短答問題集は回転に耐え得る良い教材だと思います。

4月
短答問題集とテキストを交互に行き来して1週間で全範囲を一周。

5月
同上。

管理計算

1月
個別問題集を1週間で一周のペースで進める。

2月
テキストと個別問題集を交互に行き来して1週間で全範囲を一周。

3月
短答問題集に手をつける。1週間で一周し続ける。財務と同様、この時期に一番実力の伸びを実感する。

4月
短答問題集とテキストを交互に行き来して1週間で全範囲を一周。

5月
短答問題集のみを1週間で一周。

財務理論

1月
テキストの読み込み。テキストを読んで、今読んだ1Pを頭の中で思い浮かべることができるか否かを繰り返していました。漫然と読み進めても効果は薄いので「思い出す」ことを重視していました。1週間で一周ペース。論文論点はとばしていました。

2月
短答問題集を解く。初めの一周は2週間かかったので想像以上に重いという印象でしたが、その後は1週間で一周ペース。

3月
短答問題集とテキストの読み込みを交互に行う。1週間で一周ペース。短答問題集を解くときは間違えたポイントをコンサマに反映する作業も行う。

4月
スマートコアチェックとテキストの読み込みを同時に行う。1週間で一周ペース。

5月
スマートコアチェックとコンサマの読み込みを同時に行う。1週間で一周ペース。

管理理論

1月
プロ簿記で原価計算基準の読み込みを行う。2週間で一周ペース。

2月
短答問題集を解く。植田先生の原価計算プリントに書き込みを行いながら解く。

3月
短答問題集を解く。2週間で一周ペース。

4月
同上。

5月
同上。直前のみ1週間で1周する。

企業法

1月
テキストの読み込みを行う。1週間に一周ペース。

2月
短答問題集を解く。コンサマに反映させつつ、暗記の弱い箇所は青ペンを用いてコンサマを加工する。1週間に一周ペース。


書き込んだり暗記シートで隠せるように青線を引いたりしていました。

3月
コンサマを1週間で2周する。一月のうち1週間は短答問題集を1周する。

4月
前半 コンサマを1週間で2周する。
後半 第3回答練で満点を取ってしまったので短答模試まで一切やらない。

5月
コンサマを1週間で2周する。一月のうち1週間は短答問題集を1周する。

監査論

ほぼ企業と同じです。

1月
テキストの読み込みを行う。1週間に一周ペース。

2月
短答問題集を解く。コンサマに反映させつつ、暗記の弱い箇所は青ペンを用いてコンサマを加工する。1週間に一周ペース。

3月
コンサマを1週間で1周する。一月のうち1週間は短答問題集を1周する。

4月
同上

5月
同上

結果推移📈

第一回直前答練は大して期待していなかったのでまあこんなものだと思っていましたが、それなりに準備して挑んだはずの第二回答練と第三回答練の出来が芳しくなく心が折れそうになりました。ただ、実力自体はついてきているという感覚はあったので、ひたすらに回転を続けていると第四回答練で成績がブレークスルーしました。その勢いのまま本番も自己ベストを更新して、蓋を開けてみれば82%での余裕合格でした。これはギリギリで合格した人が口を揃えていうことですが、実力は急激に伸びます。なので結果が出なくとも焦らずコツコツと取り組み続けることが本当に大切だと思います。

第2回は出来が悪すぎてpdfの提出さえしませんでした。確か総合200点ぐらいだったはず。
財務理論を除けばこれ以上ない出来。

⭕️やってよかったこと⭕️

睡眠を削らない😪

睡眠を削ったところで効率が悪くなるだけなので時間に余裕がある学生はちゃんと寝た方がいいです。個人的にはちゃんと寝た時の1時間=寝不足の2時間でした。

タイムロックキングコンテナを購入する🔑

ほとんどの時間を家で勉強しており、スマホで時間が溶けることが多かったので、amazonでスマホを封印するための箱を購入しました。完全にネット依存なので、これがなかったら落ちてたと思います。

空き時間に過去問コムをやる🐸

とはいってもスマホを完全に封印することはできず、外出時や連絡が必要な時は使っていました。そのようなスマホを使える時間帯には、なんjやツイッターを見たくなる気持ちやネット麻雀をしたくなる気持ちをグッと堪えて過去問コム(https://cpa-kakomon.com)をぽちぽちやっていました。私がやっていた時よりも機能が増えているみたいですし空き時間にぜひといった感じです。受かったらなんjなんぞいくらでもできます。さっきもSHEINとプーチンをなんjで叩いてきました。

計算のミス箇所をルーズリーフにまとめる✔︎

答練や問題集でミスした箇所に関する、「ここさえわかっていれば正解した」という知識をルーズリーフにまとめていました。下に記載している写真は8月論文の後に落ちたことを確信して購入してちまちま進めていたコントレのミス箇所をまとめたルーズリーフになります。自分だけが見るので簡潔にまとめていました。このルーズリーフは計算科目をやる前にざっと確認したり、答練や本番の前に目を通す教材として最適でした。ちなみにコントレの初見解答率は半分を下回っていました。コントレって重すぎませんか?

普通に間違ってるところもあるかもなので内容は見ないでください

参考になるアカウント/ブログ/サイトリスト

・プロ簿記(https://pro-boki.com)
売価還元低価法や組替調整といった痒いところに手が届く個別論点の解説もさることながら、わかりやすく噛み砕かれた原価計算基準にもお世話になりました。

・ぽぽまるさん(https://twitter.com/popomaru0000)
想起が最も重要であるという勉強の指針はこの方から学びました。いわゆる勉強のできる人が何を大切にして勉強をしているのかを平易な言葉で解説してくださるので、自分の勉強に取り入れやすいです。

・曽田先生の学習戦略レジュメ(cpa生限定)
cpaの講師である曽田先生が作成したレジュメです。勉強方法だけでなく、学習戦略の立て方、マインドセット、本試験で得点を最大化する戦略に至るまで会計士試験に合格するために必要なものが包括的に記載されています。訳のわからないnoteに課金するくらいならcpa生はこのレジュメに一回は目を通しておいた方がいいです。

最近はネット(特にTwitter)に会計士試験に関する情報が溢れかえっていますが、ポジショントークの傾向が強いことや、予備校競争の激化や受験者数の増加によって近年はボーダーが上昇していることを踏まえると、ネットの情報を鵜呑みにすることはかなり危険であると言えます(半年ROMればどんな言説がエアプか大体分かってきますが、時間に余裕がない限りTwitterの会計士試験受験界隈はわざわざROMるようなところではありません)(こんなnote書いてて言うのもアレですが)。そのような状況下では、信頼できそうな勉強法の本を読んだり、数多くの受験生を見てきた講師にしっかりと受講相談をしつつ、勉強時間をしっかり確保して答練を受験することで、自身の感覚と数字に基づいた勉強法の軌道修正を逐次図っていくのが得策であると言えます。つまり、noteは参考程度に留めた方が良いってことです。

最後に


頭を使ってひたすらに論点を想起し、決まった教材を繰り返すことを軸に勉強していました。
特に面白みのない勉強法ですが、普通の人間は変なことをせずに王道をゆくのが最適解かなと思います。何か質問があればTwitter(@will5136)までご連絡ください。また、論文対策を一切することなく、短答に受かっちゃったという人は私の論文noteも是非ご一読して対策を考えてみてください。長い会計士試験の勉強の中で理解ができなかったり、成績が思うように伸びずに心が折れそうになることが間違いなくありますが、それは合格者全員が通ってきた道ですし、そんな時にこそ真価が問われると思います。会計士試験を受ける全ての人を応援しています。

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