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IT会社の人々

IT会社には、様々な技術職が
存在します。
システムエンジニア(SE)を
中心にして様々な職域を説明します。

■SEの職能(大きく2つ)


業務の流れは、上流から下流まで、
下記のような形になるのだが、
開発系技術者は、上流工程、
運用系技術者は、最下流工程を
担当することとなる。
一般的に、
開発系の方が、創造力を発揮でき、
給与も高いが
運用系は、地味で、給与も低い
このため、運用系には優秀な
人材が集まらず、モチベーションも
上がらない。

■開発系の技術者

プログラマ (PG)


ビル・ゲイツ等、一部の
スーパープログラマを除き、
殆んどのPGが、上流技術者(SE)が
書いた「設計書」を
プログラミング言語に
翻訳(コーディング)するのが
主な仕事である。
「設計書」に詳細なロジックが
記載されていれば問題ないのだが、
大まかな要求しか記載されて
いないと、正しく翻訳できるのか?
この辺りの技術力が、PGの優劣を
分ける基準となる。
優秀なPGになると、SEの設計矛盾を
指摘することもある。
しかし、高度なプログラムを作る事と
複雑で、分かりにくいプログラムを
書くことを混同して、「設計図」
通りにコードを書かないPGもいる。
ちなみに、
詳細な「設計書」でしか翻訳
できないPGを「コーダー
(コードを書く人)」と
呼ばれてしまうこととなる。
※PGを自負しているのに
 コーダーと呼ばれると
 劣等感にさいなまれる

システムエンジニア (SE)


システムの具体的な「設計図」を
書き、「設計図」通りにPGに
コードを書かせることが主な仕事
である。
しかし、設計が主業務にも関わらず、
要員管理(PG管理)まで行うには、
荷が重すぎ、プロジェクトマネージャ
なるものが登場する。

プロジェクトマネージャ (PM)


SE、PGは技術職の要素が強いが、
PMの主な仕事は、マネジメント職、
要員管理、進捗管理となる。
管理基準、管理手法は下記の
ようなものがあるが、
理論だけでは、現場にマッチ
しない場合も多々ある。


■開発技術者の周辺


システムアナリスト (SA)


システムコンサルタントとほぼ同じ、
顧客の要求を引き出し、まとめる
ことが主な仕事となる。
顧客自体は、自分たちの要求が
正しく理解できていない事も
あるし、それが正しいか?
を分からない場合も多い。
IT化を行えば、業務効率が
上がるだろうと漠然と考えて
いる顧客は非常に多い。
SAは顧客にシステム化の
メリット、デメリットを正確に
伝え、ROI(投資収益率)などの
指標を正確に伝えるべきである。
そのためにも顧客は、SAに
仕事を丸投げするのではなく、
自ら業務改善の希望をSAに
正確に伝えるべきである。

営業


実際に仕事を取ってくるのが仕事
だが、技術力を伴わない人が多々
存在する。
顧客との打ち合わせ時にもSEを
同行させないとまともな仕事が
できない。
このような営業職は、技術職との
隔たりが発生し、結果的に
まともなシステムは
出来上がらないのである。

システム営業(技術営業)


上記の営業職とは異なり、
技術職を経験した営業が
必要となる。
顧客は、
営業担当がどの程度の技術力を
持っているか?でを見極め
なければならない。
システム営業も主たる業務は、
営業なので新しい技術について
いけないことも多い。

■IT会社の求人


求人広告には。
・技術が美化された勧誘
・文系出身でも大丈夫
などで人を集めるのだが、
実際には、3K業界
・きつい
・帰れない
・給料安い
の会社が多いのも事実である。
働き方改革で、多少はましに
なってきてはいます。

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