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酒を飲むと饒舌になる


高校三年生の時、子供の時からずっと自分の先天性・後天性の学力に"お墨付き"の印を押すための大学に行きたくてどうしようもなかったけど、それを諦めざるを得なくなった。

お金は無いし育ちも褒められたものでは無いけど、自分以上に自分の学を認めてくれる環境が多方にあり、私自身もそんな人々を裏切らないよう大好きな勉強に邁進した。

わたしは"私"を象る要素に一片の違いなく、学びの蓄積があると思っていて、それを無くしては私は私を語れない、と、現時点では思っている。

このテの話をすると、山崎まさよしの"セロリ"の歌い出しを思い出すくらいには、育ってきた環境が20歳までの人生に多大なる影響を及ぼすことを私は、すり傷に染みる消毒液よりもたしかに痛感している。

要は、結果として、私が高校三年生の時に選んだ進路は、妥協に妥協を重ねたミルフィーユのようなもので、自ら望んで手に入れたとは口が裂けても言えない、右耳の耳鳴りのようなものである。

そんな中でも選んだ2年間は、ちょうど2年分、私をたしかに豊かにしてくれたし、4年分の学びを致し方なしに手放した私にとって、50%以上の救いになった。
その時に作った作品は、酒に酔って気分がよくなった折、snsにのせてポエムを綴るくらい、誇りに思っている。(とはいえこれは入学して一番最初に作ったものなので、荒削り)

思い描いた通りの道は歩めなくても、コンクリートの妙な凸凹ばかりに目がいく日々でも、派手にすっ転び、すり傷を作らないための歩みだと思えるくらいには、私も齢を重ねてきたのだと、今は思う。


Instagramに載せていたものをnoteにも載せました

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