「こんなに幸せだと思ってもいいのかな」
「幸せになっていいんだよ、幸せにさせて」
私の幸せは5番目の駅に取り残されたまま、何度も夏は通り過ぎていく。ふたり映る車窓、結露で影は薄れてしまった。あの日着ていたワンピースはまだクローゼットに眠っていて、初恋の魔法は未だ解けない。

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