なきごと
私の日常というものは、とてもとても、どうしようもないものなのです。
夏の始めから続いているこの大きな憂鬱の波、何も身にまとわず何も持たずただ必死に耐えるばかり。
いっそのこと、このまま流されてどこか遠くに行けたらいいのにと思ってしまって。
自分自身を励ます言葉は知らないのに、自分自身を情けなく惨めな生き物だと知らしめる言葉はたくさん知っています。
季節なんか関係なく夜は毛布にくるまって、残り数本のタバコを急かされた様に空箱にするんです。涙でぐしゃぐしゃで、煙をはく息が細かく震えて。
せっかく薄くなった左腕の傷の上、朝にはなくなる爪痕で埋め尽くす日。私は私でしかなかった。
慰めてくれるのは、好きな歌と、私が書きなぐる言葉たちです。
そんな非力なものでしか、私はこの夜や惨めな自分をこえていく方法が見つからないのです。
うっかりタバコの火を消し忘れて、全部燃えてなくなってしまえばいいのに。そんな不謹慎なことを考えてしまうほどの弱った姿。
ずっと大丈夫なフリをして、ずっと大丈夫になれなかった。大丈夫になりたかった。
涙で滲むこの文章もいつか記憶の中から消えていくはず。
幸か不幸か、明日は仕事が休みで。
どれほど泣いてもいいんです。泣きたくなんかないのだけれど。
いつも矛盾ばかりの思考です。
誰の心配も信用せずに、メッセージの最後にはビックリマークをつけました。これっぽっちも思ってない「忙しいのにごめんね!」なんか言っちゃって。
本音はいつも単純で、言い訳はいつもそんなつもりじゃないと思うことで、涙は拭わず鼻をすする。
どうにも弱くて、泣き虫な私の、夜の独り言。
肌寒いこの季節、起きた朝の太陽が、どうかあたたかく穏やかな陽でありますように。
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