理由を求めても無駄

今の子に理由を求めても無駄ですよ
年配の人が演歌を歌っていて音が外れても気にならないのはなぜだと思います?
その人は、歌詞を“しゃべっている”のです。だから、リズムが狂ってもかまわない。
問題なのはなにがどーしてどーなったかなので、メロディに乗せて歌うことじゃない。
あ、もちろんメロディにちゃんと(!)乗せて歌う人もいますが・・
今の本当に若い人は今何を感じているかそれだけなのです。
生きる心配もなく、問題は“自分”なのです。そんな子供たちに構成された全体音楽、つながって過去を作るものを見せても何も感じません。
メロディは、感情の動きを表現するもので、歌詞さえ、その動きを補足するものでしかありません。
ステージでビデオを切り換える人がいますね。あれも、その時の気持ちでパッパッとスイッチを切り換えるのです。
遠い将来、23世紀ぐらいになれば、“音楽”とはリズムだけあれば充分になるでしょう。その時の人たちには、現在、自分が存在する理由を作るために“ノッている”のですから。

1986.06.01 17:48

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