素敵な愛の殺し方

懐かしい街並に たどり着いてしまった
忘れたい事なんて いくらもあるけど
ほんのささいなことで 別れてからは
過ぎる人 誰もに面影を見ていたの

シャレた話ができない イキな女になれない
なんどもつまずく 私、バカだから きっと
何度も涙流して この頃やっとわかるの
優しい 素敵な愛の殺し方


好きだから言えたの あなたにわがままを
甘えるためだけに困らせていたけれど
あの時横顔が辛そうに見えて
こんな自分最低だと思った

つまみ食いなら出来ない 遊び人にもなれない
まじめな あなたが とても好きだった あたし
この町で暮らしたのも 他に理由(わけ)などなかった
あなたに あなたに会えるだけでいい


風の便りに聞いた
倖せでいるらしい
私とすれ違っても
気づかないでしょう


あの日町を飛び出した 自分勝手な話ね
過ぎてく時間はとても悲しいわ だけど
10年前の私を 今なら笑い飛ばせる
わかるの 素敵な愛の殺し方

1998/04/03 01:51

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