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週報92(2020.3.16〜2020.3.22)

週報の時間です。

今週は、先週公開した円周率音楽の余波のようなもので、比較的緩やかに日々を過しておりました。円周率音楽については記事をまとめているので、ぜひ読んでみてください。https://www.pixiv.net/fanbox/creator/2302264/post/894320

○「39転調」から9年

VOCALOIDを使用した始めての歌「39転調」は、3月21日をもって9年目を迎えました。この曲は、事あるごとに取り上げているので、人によっては食傷気味かもしれませんが、自分の制作の原点をなす曲なので、折に触れて話題にあげるようにしています。初心忘るべからず、といったところです。

6年目にアレンジし直したものがこちら。時間が経つと音の選び方やコードの扱い方も違ってくるようで、だいぶスマートな作品になりました。ともあれ、2011年のオリジナル版投稿をノロシとして、実験的な作を急ピッチで公開していったのですが、あの頃の創作的な勢いがいまも保続されているかというと、そうはいえないです。

そういう野心に満ちた制作スタイルをなくさずに持っている作家さんに、長谷川白紙(はせがわはくし)さんがいます。ご存知の方も多いと思いますが、この方のアプローチ方法には、他の追随を許さないところがあると感じており、最近好んで聞いています。

こういう作家さんが現れるたびに思うのですが、単に「天才」だから人と違ったアプローチができるということではなくて、むしろ常識をよく知った人だからこそ打ち破れる常識というものがあるはずだし、無努力的にあるいは自然発生的に降って湧いた針の上のバランスの発想を無意識に音楽に落とし込んでいるに過ぎない、という簡易な理解が許されない事はもちろん、その制作現場には恐らく余人を持って代えがたいほどの鬼気迫る集中があり、私生活の多大なる犠牲の上にやっと成り立った「意地」としてのプロデューシングがそこにはあるのではないか?というくらいにしか、凡夫たる私には想像し得ないながら、これが実際のところは、ただ音楽が好きで趣味程度にやっている、ということもままあるので、恐るべきことです。

○また来週…

次週で3月もほとんど終わりです。混沌とした世相を呈していますが、各人において新しい生活が始まります。皆さんの心の活力になるような音楽を用意しているので、楽しみに待っていてください。

また来週お目にかかります。

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